最新記事

新型コロナウイルス

新型コロナで追い込まれるアメリカの若者、4人に1人が真剣に「自殺を考えた」

2020年9月17日(木)15時00分
松丸さとみ

若者の自殺は、コロナ拡大前にすでに米国で大きな問題になっていた。CDCが9月11日に発表した、2000~2018年の米国における若者(10~24歳)の自殺率を調べた、先ほどとは別の調査によると、若者の自殺は2007年から2018年の約10年間で57.4%増加した。

とりわけ銃を使っての自殺はここ10年間で56%増加しており、これを10~14歳に限定すると213%の増加となる。2014~2018年では、年間3000人の若者(10~24歳)が、銃を使用して自殺したことになる。

しかしエブリィタウン・フォー・ガン・セイフティもCDCも、自殺率に関する数値は2018年までだ。6月に行われたCDCの調査から判断して、新型コロナウイルスの影響で自殺者が増えるのではないかと懸念されている。

コロナで銃売上増

新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受けて、米国では銃を購入する人が増えている。米ニューヨーク・タイムズは4月、3月だけで200万丁が購入されたと報じていた。これまでの銃の販売最多記録は、サンディフック小学校銃乱射事件が起きた2012年12月の翌月に当たる2013年1月だったが、今年3月の記録はこれに次ぐ数字となった。エブリィタウン・フォー・ガン・セイフティによると、今年3~8月で購入された銃の数は1180万丁に達している。

こうした状況で、いかにして銃を保管するかが、子どもたちの自殺の防止にかかっている、とエブリィタウン・フォー・ガン・セイフティは訴えている。

カーソン・エベレットさん(17)はNPRに対し、自殺未遂をしようとしたときのことを打ち明けた。親が銃を鍵をかけて保管していたことで、実際に実行せずに済んだと思うと話す。前述のダモー博士は、十代の子どもは衝動的になりがちであるため、銃を自宅に保管しないか、鍵をかけておくことが大切だと話している。

同博士はまたNPRに対し、学校がバーチャルでしか授業を提供していない状態の場合、親は子どもがスポーツやアルバイト、ボランティア活動などに安全に参加出来る方法を考えて、人と交流できる機会を作るべきだと助言している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米財務長官、強いドル政策支持再表明 FRBは国民の

ワールド

EXCLUSIVE-ロ原油収入減で財政悪化懸念、2

ワールド

欧州議会、米EU貿易協定の作業再開へ 24日採決の

ワールド

米ロ・ウクライナ三者協議が再開、戦闘続く中で初日終
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 8
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 9
    戦争の瀬戸際の米国とイラン、トランプがまだ引き金…
  • 10
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中