最新記事

米安全保障

アラスカ漁船がロシア艦隊と鉢合わせ、米軍機がロシア軍機6機を牽制

Russian Warships Sailed 'Right Through' Alaska Fishing Fleet: Sailors

2020年8月31日(月)17時24分
デービッド・ブレナン

「普段からベーリング海で漁をやっている人間だから、俺たちも、ものすごく怯えたわけじゃない」と、フィッツジェラルドはAPMに話した。「でも、本当に起きたことがわかったときには、腰を抜かしそうになった。ロシア軍用機に脅された。『危険地域、ミサイルエリア、ここから出ていけ』という警告を送ってきた。こんなことは前代未聞だし、ベーリング海で安全を守ってもらえないなんて、絶対に間違っている」

フィッツジェラルドはまた、ブルーノース号の船上からアラスカ沖で浮上するロシアの潜水艦を見たと言った。アメリカ北方軍(USNORTHCOM)は27日、「アラスカ沖で、海面に浮上したロシアの潜水艦の監視を続けている」と述べ、「われわれは、責任の範囲で、外国の軍艦を含む疑わしい船舶を綿密に監視する」とつけ加えた。

米沿岸警備隊のキップ ・ワドロー報道官は27日、複数の漁船からロシアの活動について不安の訴えが寄せられていることをAP通信に明かした。

漁船は水産資源などの独占権がアメリカに属する排他的経済水域で操業していた、とワドローは述べた。ただし、国際水域であれば、他国の船にも航行の自由がある。

アメリカ北方軍によれば、ロシア軍の海洋活動は「米国領海の外の国際水域で行われている」という。

米国務省は28日、ロシアの活動を非難する声明を発表。トランプ政権は「ベーリング海における米国漁船とロシア軍の接近遭遇」についての報告を調査する、とラリー・ピクサ報道官は述べた。「こうした接触の原因は、ロシア海軍が海洋演習を行ったためだ」

米軍当局者は、アメリカ沿岸でのロシア軍の軍事活動、特に発見と追跡が困難な潜水艦によるものは、アメリカの安全保障上の脅威となる、と警告した。

米海軍のアンドリュー・ルイス中将は今年2月、アメリカの東海岸は、ロシアの潜水艦が出没しているため、もはや海上交通の「安全な避難所」とは考えられないと述べている。

巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開
台湾のビキニ・ハイカー、山で凍死
中国は「第三次大戦を準備している」

20200908issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年9月8日号(9月1日発売)は「イアン・ブレマーが説く アフターコロナの世界」特集。主導国なき「Gゼロ」の世界を予見した国際政治学者が読み解く、米中・経済・テクノロジー・日本の行方。PLUS 安倍晋三の遺産――世界は長期政権をこう評価する。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イランの革命防衛隊、バーレーンの米アマゾン施設攻撃

ワールド

イラン、ホルムズ海峡の航行監視でオマーンと協定文書

ワールド

トランプ氏、司法長官の解任協議 エプスタイン疑惑対

ビジネス

米2月の貿易赤字、4.9%増加 輸出過去最高も輸入
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受給年齢」
  • 3
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 4
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 5
    先進国が出生数の減少を嘆く必要はない? 「経済的…
  • 6
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 7
    「一般市民に敵意なし」...イラン大統領が米国民宛て…
  • 8
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 9
    自国の国旗損壊を罪に問うことの深刻さを考える
  • 10
    200年前の沈没記録が裏付けられた...捕鯨船を海の藻…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中