最新記事
パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(3日現在)

2020年4月3日(金)17時45分
ロイター

■香港、バーとパブの2週間閉鎖を指示 新型コロナ対策強化

香港は、新型コロナウイルス感染拡大抑制策として社会的距離確保のための規制を強化し、現地時間3日午後6時(日本時間同日午後7時)から2週間、パブとバーを閉鎖するよう指示した。違反者は6カ月の禁固刑と5万香港ドル(6450米ドル)の罰金を科される。

■ポルトガルが非常事態宣言を15日延長、新型コロナ拡大抑制目指す

ポルトガル議会は2日、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するため、非常事態宣言の15日間延長を承認した。同国では、新型コロナによる死者数が200人を超えている。

■アジア開発銀、途上国成長率見通し2.2%に下方修正 来年回復へ

アジア開発銀行(ADB)は3日公表した報告書で、新型コロナウイルス感染の世界的流行の影響を踏まえ、今年のアジア発展途上国・地域の成長率見通しを昨年12月時点の5.2%から2.2%に下方修正した。ただ来年の見通しは6.2%成長で、力強い回復を見込んでいる。

■ドルが当面は強地合い維持、コロナ懸念の安全志向で

ロイター為替予測調査によると、新型コロナウイルスを巡る懸念を受け、安全資産需要が強まっていることから、当面はドルが強い地合いを維持しそうだ。1年後を見ても、他の主要通貨はそれまでの下落分を取り戻すのが精いっぱいと見込まれる。

■マレーシア、今年の成長率はマイナス2%も 新型コロナで=中銀

マレーシア中銀は3日、新型コロナウイルスの世界的流行の影響で今年の国内総生産(GDP)はマイナス2%─プラス0.5%になるとの見通しを示した。予想通りなら、過去10年余りで最悪の成長率となる。

■コロナビール製造を一時停止、メキシコ政府が不要不急と認定

メキシコのビール最大手グルポ・モデロは2日、「コロナビール」などのビール製造を5日から一時停止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の抑制に向け、政府が不要不急の事業と認定。操業を一時中断するよう指示した。

■豪当局、市中感染の拡大に警戒感 国内移動制限を強化

オーストラリアでは、新型コロナウイルスの新規感染率が大幅に低下している。ただ、国内の移動規制が強化されているにも関わらず、感染経路が特定できない市中感染が拡大していることに当局は警戒感を強めている。

■中国、新型コロナで外資系企業を支援へ 外資導入促す

中国商務省は3日、外資系企業の業務再開を支援する方針を示した。中国では新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、外資系企業もサプライチェーンの混乱や外需の急減で打撃を受けている。

■英、融資とカードの返済を3カ月猶予へ 消費者への緊急救済策

英金融行動監視機構(FCA)は2日、消費者が新型コロナウイルスの感染拡大の打撃を乗り切るため、緊急対応として融資とクレジットカードの支払いが3カ月間猶予されるようにすると発表した。

■ウイルス感染者確認のクルーズ船、米フロリダ州に入港

船内で新型コロナウイルス感染者が確認され各国で寄港を拒否されているクルーズ船「ザーンダム」が2日、姉妹船の「ロッテルダム」と共に、米南部フロリダ州フォートローダーデールに入港した。

■OPECプラスに厳しい試練、米仲介の減産は効果発揮するか

トランプ米大統領は2日、原油の協調減産を巡りサウジアラビアとロシアの間を仲介したと発表し、大規模な減産につながるとの見通しを示した。だが、世界3大産油国が前代未聞の形の減産合意にこぎつけたとしても、新型コロナウイルス感染症の世界的流行で消えた世界の3分の1の需要に見合うほど、供給を減らせるかは疑問だ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インタビュー:高市新政権、「なんちゃって連立」で変

ワールド

サルコジ元仏大統領を収監、選挙資金不正で禁固5年

ビジネス

米GM、通年利益予想引き上げ 関税の影響見通し額下

ワールド

ウクライナ北部で停電、ロシア軍が無人機攻撃 数十万
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 6
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    若者は「プーチンの死」を願う?...「白鳥よ踊れ」ロ…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 9
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中