最新記事

パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(21日現在)

2020年4月21日(火)12時14分

■スイス観光産業、新型コロナからの完全回復は22年に=当局者

スイス政府は20日、新型コロナウイルスによる経済への影響から、同国の観光産業が2022年まで完全には回復しない公算が大きいとの見通しを示した。生活と移動に対する厳しい規制で人々の足が遠のき、観光客や出張者の人気を呼んでいるアルプスのリゾートやシティーホテルが、打撃を受けているためという。

■米与野党、新型コロナ対応の追加景気支援策で原則合意=下院議長

米民主党のペロシ下院議長は20日、中小企業向けの支援拡充が柱になるとみられる新型コロナウイルス対応の追加景気支援策について、共和、民主両党が原則合意したと明らかにした。

■米加州でコロナ抗体検査、感染者数は実際の40倍の可能性

南カリフォルニア大学(USC)は、カリフォルニア州ロサンゼルス郡の一部の住民を対象に新型コロナウイルスの抗体検査を行った。ウイルスに感染している人の割合は約4.1%に上り、実際に感染している人は、確認されている感染者の40倍に及んでいる可能性があることが示された。

■トランプ米大統領、サウジ産原油輸入停止を検討へ

トランプ米大統領は20日、原油価格の急落で打撃を受ける国内石油業界を支援するため、サウジアラビアからの原油輸入の停止を検討すると明らかにした。

■米財務省、航空業界向け給与支援第1弾で29億ドル支給

米財務省は20日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている航空業界向けの給与補助の第1弾として、中小の旅客航空会社54社と大手旅客航空会社2社に29億ドルを支給したと発表した。また、大手6社と支援の詳細について最終合意したと明らかにした。

■世界の自動車生産、今年は20%強減の7100万台へ=LMC

自動車関連の調査会社LMCオートモーティブが20日発表したデータによると、世界の今年の自動車生産は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とそれに続く景気後退(リセッション)で、前年比20%以上減少して7100万台程度になると予想されている。

■豪NSW州、5月から段階的に学校再開 ウイルス新規感染が減少

オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)のベレジクリアン首相は21日、新型コロナウイルスの新規感染者数が急速に減少していることから、5月から学校を段階的に再開させる方針を明らかにした。

■米の経済制限、最適な結果得るには厳し過ぎる可能性=ミネアポリス連銀

米ミネアポリス地区連銀が20日公表した研究論文は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために米経済に課されている制限措置について、新型ウイルス流行のリスクと労働者の経済ニーズの最適なバランスを取るのに必要なレベルの倍におよび、厳し過ぎる可能性があると指摘した。

■豪ヴァージンが経営破綻、コロナ危機と債務負担で任意管理入り

オーストラリア第2位の航空会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスは21日、自社の資本構成を変更し、より強固な財務基盤を得るため、任意管理に入ると発表した。新型コロナウイルス危機と高水準の債務負担で経営破綻に至った。

■米カリフォルニア州郊外の町、住民全員にウイルス検査

米カリフォルニア州北部の町ボリナスでは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)との協力で、全ての住民を対象に新型コロナウイルスの検査を始めた。

■トランプ氏、コロナ検査拡充で州との連携強調 NY州知事と面会へ

トランプ米大統領は20日、各州が新型コロナウイルス検査能力を拡充できるよう、知事らと連携していると述べ、感染者の集中するニューヨーク州のクオモ知事とは、21日にホワイトハウスで対応を協議すると明らかにした。


【関連記事】
・コロナ抗議デモ拡大、トランプが反抗をけしかけ「ミシガンを解放せよ」
・米カリフォルニア州で新型コロナウイルス抗体検査 感染者、公式統計の40倍の可能性
・コロナの余波「食品値上がり」──世界的な買いだめと売り惜しみの悪循環
・夏には感染は終息する、と考えていいのか?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国のイラン産原油輸入、6月に急増 紛争前の輸送加

ワールド

トランプ氏の出生地主義見直す大統領令、米最高裁が全

ワールド

プーチン氏、ウクライナと協議継続の用意表明 交渉担

ワールド

イスラエル軍法務総監、ガザ配給所の発砲巡り戦犯調査
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 2
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急所」とは
  • 3
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 4
    富裕層が「流出する国」、中国を抜いた1位は...「金…
  • 5
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は…
  • 8
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    中国軍事大学が特殊任務向け「蚊サイズ」ドローンを…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 4
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 9
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 10
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中