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温暖化否定論

オーストラリアの山火事をあおる、フェイクニュースの大嘘

MURDOCH IS AN ARSONIST

2020年1月22日(水)18時10分
マイケル・マン(米ペンシルベニア州立大学地球システム科学センター所長)

偽りの主張を一握りの影響力のある人々がSNS上でシェア。それを右翼のウェブサイトとプロのトロールやボットが大掛かりな偽情報に仕立て上げている。

気候変動否定派の嘘は少なくとも2つある。そもそも山火事の主な原因は実は落雷だ。たばこの投げ捨てなどで逮捕者が出たのは事実だが、それが主な原因だというマードック系メディアの主張は全くのでたらめだ。英ガーディアン紙によれば「地元警察の話では放火が原因という証拠はない」。

だが2つ目のより大きい嘘は、「火元」が問題だと暗に主張している点だ。実際には、山火事がここまで悪化したのは記録的な猛暑と干ばつでオーストラリア全土が燃えやすくなっているせいで、それは人為的な地球温暖化でしか説明がつかない。

マードック系メディアと化石燃料産業にとっては不都合な真実だ。世間が化石燃料による汚染と気候変動をめぐる偽情報と差し迫った危機の因果関係に気付けば、彼らを真の「放火犯」と見なすに違いない。

<本誌2020年1月28日号掲載>

【参考記事】森林火災で変わるか、温暖化否定のオーストラリア
【参考記事】フェイクニュース? アマゾン火災をブラジルが放置する理由

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2020年1月28日号(1月21日発売)は「CIAが読み解くイラン危機」特集。危機の根源は米ソの冷戦構造と米主導のクーデター。衝突を運命づけられた両国と中東の未来は? 元CIA工作員が歴史と戦略から読み解きます。

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