最新記事

動物

野生のコヨーテ3匹を猫が撃退! 「クレイジーキャット」現る

2020年1月15日(水)16時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

コヨーテを撃退したマックス CBS47 KSEE24/YouTubeより

<ペットが野生のコヨーテに襲われ犠牲になるニュースは後を立たないが、猫のマックスは...>

アメリカ・ロサンゼルス近郊のハイランドパークの住宅地で先週、驚きの乱闘が起こったと複数メディアが報じている。一軒家に住む、ガリン夫妻が自宅に設置した防犯カメラの映像をチェックすると、動物たちの様子が捉えられていた。

映っていたのは、紛れもなく飼い猫のマックス。そして野生のコヨーテが3匹。付近を物色していたコヨーテが、ガリンさん宅の裏庭に侵入したところに立ちはだかったマックスは、ひるむことなく威嚇し始めた。

200114-crazycat-02.jpg

CBS47 KSEE24/YouTubeより

野生の肉食獣3匹に対し、ペットの猫。劣勢必至の状況だが、マックスは冷静沈着に、堂々としている。その態度に意表を突かれたのか、コヨーテは逃げ出していった。

「信じられませんでした」と言うガリン夫妻。「マックスはクレイジー(最高の)キャットね」

知らぬところで危険な戦いをしていた愛猫の姿を目の当たりにし、ショックを受けながら「一歩間違っていたら、食べられていたかもしれない。マックスは本当にラッキー」と、無事を喜ぶコメントをした。

ただ、マックスの身を案じてしばらくは家の外に出さないそうだ。マックスが安心して遊べるよう、テラスを作る計画という。

200114-crazycat-03.jpg

外に出たそうなマックス CBS47 KSEE24/YouTubeより

定期的に起こるコヨーテ襲撃

アメリカでは野生のコヨーテがしばしば問題になる。1月8日には、シカゴで2件の被害が発生。このうち1件は、6才の少年が歩いていたところを襲われ頭を噛まれた。

ペットが殺されることも。人気ユーチューバー、ローガン・ポールの愛犬で、インスタグラムで人気を博していたポメラニアンのコングは昨年、ロサンゼルの自宅から2匹のコヨーテに連れ去られた。

コロラドの市街地でも年明け早々に飼い犬が襲撃され、病院に担ぎ込まれたが術なく死んでしまった。飼い主はここ最近でコヨーテを2回ほど見たと話す

ニュースサイト「コロラド・サン」に掲載された野生動物専門家クリスティン・キャノンの見解によると、コヨーテたちが生活エリアを変える際に都市部を横切ってしまうために、数年置きにこういった問題が起きるという。

【参考記事】お騒がせYouTuberが愛したセレブ犬、襲われて死ぬ

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、156円台前半 FRB政策

ワールド

米下院特別委、中国軍の台湾周辺演習を非難 「意図的

ワールド

仏独英、中国の台湾周辺軍事演習に懸念表明 一方的な

ワールド

サウジ、イエメン南部の港を空爆 UAE部隊撤収を表
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 8
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中