新年の誓いは無駄じゃない! 2020年に幸せになれる「人生を変える」目標とは
Good New Year’s Resolutions

年の初めの抱負は2月になる頃にはなかったことになりがちだが SOLIDCOLOURS/ISTOCKPHOTO
<食べて、歩いて、感謝して......新年の誓いと充実した日々にはつながりがあった>
年始は新たな抱負を立てるとき。世論調査会社Ipsosによれば、アメリカで今年、「新年の誓い」を最低1つ実行するつもりでいる人の割合は38%。過半数が金銭面の管理(51%)、食生活の改善(51%)、運動量アップ(50%)を目標に挙げた。
立派な計画も2月までには忘れ去られがちだが、スクラントン大学(ペンシルベニア州)の研究チームによると、新年の誓いを立てた人のうち20%近くは有意義で長期的な変化を実現する。さらに、公に宣言した場合、目標達成の可能性が10倍高まるという。
2020年代を最高の状態で始めるため、掲げるべき目標は? 健康・幸福分野の第一人者らにアドバイスを求めたところ──。
「ありがたさを感じることを勧めたい」と、エール大学のローリー・サントス教授(心理学)は説く。「数多くの研究が示すように、より多く感謝すれば、幸福感が増す効果が期待できる。同時に、自制心も強化される。つまり忍耐力が上がり、節約やより健康な食生活の実現につながる可能性がある。感謝は、その他の目標の達成に欠かせない精神的な強さを養う」
医学博士で、健康福祉や代替医療に関する著書で知られるディーパック・チョプラも同様の助言をする。
「静かに内省し、4つの問い掛けをすることから1日を始めよう。私は何者か、何が望みか、目的は何か、何に感謝しているか。日々これらの問いを続けることで答えに近づくことができ、より意義と目的意識のある存在になれる」
幸せな生活のカギは
「健康を考えるならまずは食べ物から、と常にアドバイスしている」と言うのは、自然食品中心の食事を30日間続けるダイエット法、Whole30の考案者メリッサ・アーバンだ。
「人間と食べ物の関係はとても根本的。よりよく食べれば、よりエネルギーが沸き、よりよく眠れ、自信が増してストレス管理能力も上がる実例を目にしてきた。食習慣を少し変えるだけでも、予想外の大きな利益を手にできる」
幸福の専門家で、ベストセラー『人生を変える習慣のつくり方』(邦訳・文響社)などの著者グレッチェン・ルービンは、おすすめを1つだけ選ぶのは無理だという。
「毎日20分間歩いてほしい。よく体を動かす人は座りがちな人より心疾患や肥満、癌、認知症の罹患率が低く、通常はより長生きする。運動は集中力や活力、睡眠の質や創造性を高め、鬱病にかかる可能性を低くして不安を減らす」