最新記事

香港

香港金融街、シャッター下ろし自宅勤務も デモの騒乱拡大で安全策

2019年11月14日(木)10時38分

香港では抗議活動の騒乱によりビジネス街が3日連続でまひ状態となり、金融機関は従業員に自宅待機を求めるなどの対策を取った。写真は11日、香港のビジネス街でデモに参加する会社員ら(2019年 ロイター/Tyrone Siu)

香港では13日、抗議活動の騒乱によりビジネス街が3日連続でまひ状態となり、金融機関は従業員に自宅待機を求めるなどの対策を取った。

今週は香港で最も高層の高級ビル周辺が催涙ガスに覆われるなど、事態が切迫感を増した。ビジネス街のセントラル(中環)地区では1000人以上のデモ隊が主要道路を占拠し、13日は大半の銀行支店がシャッターを下ろした。

中国本土系の企業の多くが破壊活動などの攻撃を受けている。デモ隊は中国の国有銀行、交通銀行<601328.SS>を襲撃し、入り口付近に「自由のための闘い!」という落書きをスプレーした。

米JPモルガンはテキスト・メッセージで「自分の安全のために必要に応じて避難してください」と従業員に呼びかけた。ロイターがメッセージを確認した。同行はコメントを控えている。

英スタンダード・チャータード銀行の広報担当者によると、同行は従業員に、自宅勤務や会議・出張の延期などの対策を検討するよう呼び掛けた。

スイスのUBS、米シティグループ、仏ソシエテ・ジェネラル、米バンク・オブ・アメリカなどの代表は、従業員に遠隔勤務を認めたことを明らかにした。

セントラル地区ではスーツ姿の男性らが不満を爆発させ、道に散乱したブロックを蹴り出す光景も見られた。一方で、昼食のために外出したビジネスマンがデモ隊と共にスローガンを叫ぶ姿もあった。

不動産投資会社の幹部、ニコラス・ループさんは「(デモ隊は)一般の人を恐怖に陥れている。うちの従業員は怖くて出勤できない」と嘆いた。

[香港 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20191119issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

11月19日号(11月12日発売)は「世界を操る政策集団 シンクタンク大研究」特集。政治・経済を動かすブレーンか、「頭でっかちのお飾り」か。シンクタンクの機能と実力を徹底検証し、米主要シンクタンクの人脈・金脈を明かす。地域別・分野別のシンクタンク・ランキングも。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

リオティントとグレンコア、合併交渉を延長か=関係者

ビジネス

スズキ、通期純利益予想を上方修正 期末配当1円増配

ワールド

AIで児童の性的画像生成「犯罪に」、ユニセフが各国

ワールド

NY市、WHO傘下のネットワークに加盟 トランプ氏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 5
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中