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2020米大統領選トランプ陣営、大統領指名獲得へ党規則変更など周到な作戦 予備選取りやめも

2020年米大統領選での再選を目指すトランプ大統領の陣営は、共和党の正式な大統領候補を指名する来年の党全国大会でトランプ氏の勝利に抗議の声が出て党の一体感が乱れないよう、ルール変更に取り組んでいることを明らかにした。写真はフィンランド大統領と並んで会見するトランプ氏。10月2日、ワシントンで撮影(2019年 ロイターKevin Lamarque)
2020年米大統領選での再選を目指すトランプ大統領の陣営は7日、共和党の正式な大統領候補を指名する来年の党全国大会でトランプ氏の勝利に抗議の声が出て党の一体感が乱れないよう、ルール変更に取り組んでいることを明らかにした。
共和党は来年8月にノースカロライナ州シャーロットで党全国大会を開く。通常は各州で事前に行われた予備選・党員集会の結果に沿って代議員が出席、投票する。
トランプ陣営の幹部3人は7日の電話会見で、トランプ大統領の対立候補が代議員の選出で影響を及ぼすことがないよう、各州の党支部と取り組んできたと説明した。
トランプ氏は世論調査で、共和党支持者に限ると圧倒的な支持を保っている。同党の予備選でトランプ氏に挑戦する候補は3人いるが、支持率は伸び悩んでいる。
全国大会で一部がトランプ氏の勝利に抗議しても、共和党の大統領候補としての地位が揺らぐことはないが、トランプ氏が党内の幅広い支持をうたっていることから、悪影響が残る可能性はある。
同陣営の幹部の1人は匿名を条件に「共和党のルールは現在、党の有権者の意思を十分に反映している。弱い立場だからこのようなことをしているわけではない」と述べた。
一部の州では予備選自体が取りやめとなり、党役員がトランプ氏寄りの代議員を選ぶ見通しだという。他の州ではトランプ陣営が推す新たなルールの下、得票率の低いトランプ氏の対立候補が代議員の選出に影響力を及ぼすことは難しくなるという。
2016年大統領選ではオハイオ州クリーブランドで開かれた共和党全国大会でトランプ氏が党の正式な大統領候補に指名された。トランプ陣営は全国大会に参加した代議員の選出への関与が低かったため、代議員がトランプ氏の予備選での勝利に抗議する声を上げる場面があった。このようなことが繰り返されないよう手を打っているようだ。
幹部は「来年の全国大会の全出席者について我々は気を配っている。あらかじめ決められた結果を確固たるものにするよう我々は心を砕いている」と語った。


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