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竹島上空に中ロの爆撃機、両国の接近を軽視できない3つの理由

2019年7月29日(月)17時00分
フランツシュテファン・ガディ

ロシアは最近、中国と新たな軍事協力協定について交渉中と発表。興味深いことに、両国の国防省は共に合同飛行に関する声明で中ロの「19年度の軍事協力計画」に言及している。そうした計画はまだ公表されておらず、具体的に何を意味するのかは不明だが、計画が存在すること自体がこれまでにないレベルの協力を象徴する。

だがそれは同盟ではない。中国が求めているのは「パートナーシップであって同盟ではない」と中国国防省の報道官は強調した。両国の間には集団的防衛の義務も有事の際の相互防衛を約束する正式な安全保障条約も存在しない。今も互いを安全保障上の脅威と見なしてもいる。

中ロの軍事的結び付きはNATO並みの恒久的かつ相互運用性の高い軍事同盟ではなく、むしろ1904年の英仏協商に近いものになりそうだ。統合指揮構造はなく、双方がほぼ独立性を保ったままで特定の目的に限る暫定的な連携だが、全体としては共に戦う──という戦略だ。

From thediplomat.com

<2019年8月6日号掲載>

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※8月6日号(7月30日発売)は、「ハードブレグジット:衝撃に備えよ」特集。ボリス・ジョンソンとは何者か。奇行と暴言と変な髪型で有名なこの英新首相は、どれだけ危険なのか。合意なきEU離脱の不確実性とリスク。日本企業には好機になるかもしれない。

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