最新記事

アメリカ政治

トランプ、独立記念日の祝賀イベントを選挙集会化? 民主党は再考を要請

2019年6月7日(金)15時30分

6月6日、米議会民主党は、7月4日の独立記念日を祝うイベントの開催中にトランプ大統領が計画するリンカーン記念堂での演説について、伝統的な超党派行事を選挙キャンペーンの集会に変えてしまう恐れがあるとして、日程や場所の変更を書簡で求めた。ノルマンディ上陸作戦75周年の記念式典で演説する同大統領。仏北西部・コルビルシュルメールで撮影(2019年 ロイター/CARLOS BARRIA)

米議会民主党は6日付の書簡で、7月4日の独立記念日を祝うイベントの開催中にトランプ大統領が計画するリンカーン記念堂での演説について、伝統的な超党派行事を選挙キャンペーンの集会に変えてしまう恐れがあるとして、日程や場所の変更を求めた。

トランプ氏は2月、ワシントンで7月4日に花火などのイベントを主催し、演説もするとツイッターで発表した。

大統領に宛てた書簡は、民主党のホイヤー下院院内総務、下院天然資源委員会のグリハルバ委員長、歳出小委員会のマッカラム委員長が署名した。

政治に無関係な大規模イベントの伝統を守りたいとし、「演説の時期を早めるか、場所の変更」を検討するよう要請。祝賀イベントには毎年「建国を祝うために多くの人がやってくる。あなたが公費を使ってテレビ中継される党派的な選挙集会につながるイベントを検討していることは残念だ」とした。

さらにトランプ氏の演説計画は「多大なコスト」がかかり、必要な警備によって訪問者の入場が大きく妨げられる可能性があると指摘した。

ホワイトハウスのディア報道官は、書簡で示された懸念について聞かれ、トランプ氏の計画は速やかに進行していると答えた。

「トランプ大統領は米国を愛しており、7月4日にすべての国民が独立を祝うのを応援したい」とし、イベントの準備を続ける方針を示した。

[ワシントン 6日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 世界も「老害」戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月25日号(11月18日発売)は「世界も『老害』戦争」特集。アメリカやヨーロッパでも若者が高齢者の「犠牲」に

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バングラデシュ前首相に死刑判決、昨年のデモ鎮圧巡り

ワールド

ウクライナ、仏戦闘機100機購入へ 意向書署名とゼ

ビジネス

オランダ中銀総裁、リスクは均衡 ECB金融政策は適

ワールド

お知らせ=重複記事を削除します
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 5
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 8
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中