最新記事

韓国事情

韓国で快進撃を続けるユニクロ いっぽうアンチ旭日旗で不買運動も

2019年2月6日(水)11時50分
佐々木和義

ヒートテック専門フロアに行列

2018年11月、韓国ユニクロは明洞店中央店にヒートテック専門フロアを開設した。同月実施した感謝祭の初日となった16日には朝6時過ぎから消費者が詰めかけ、開店の朝7時までに行列ができたという。朝5時に起きて遠方から訪れた買物客もいた。

韓国はファッションビルなど、多くの小売業者がテナントで入居する店が多い。複数のアイテムを求める消費者は1軒ずつ値段を交渉しながら購入する。すべての商品に値札を掲示し、ひとつのレジで下着から上着まで扱っている店はユニクロくらいしかない。

ネットメディアのニュースワンは、ユニクロ成長の背景に、商品構成とマーケティングに加えて、昨年の異常寒波や流通大手のロッテを通じた店舗拡大を挙げている。FRLコリアはファーストリテイリング51%、韓国ロッテショッピング49%の合弁企業である。

広告に旭日旗に似た紅白デザインのおもちゃが載って不買の呼びかけ

そうしたいっぽうで、ユニクロを好ましく思わない動きもある。韓国ユニクロの広告に、子供がおもちゃの飛行機を手にした写真が掲載されると、飛行機の翼の放射状の紅白デザインが旭日旗に似ているとして、インターネットの掲示板に不買を呼びかける書き込みが投稿された(ベビータイムズ)。

また亜州経済は、ユニクロは売上と営業利益に見合う社会貢献を行なっていないと批判する。韓国の消費者は企業に社会貢献を求め、企業は社会貢献していることをアピールするが、その寄付金額が少ないというのだ。

ユニクロのほかにもABCマート、デサントコリア、無印良品などの日系ブランドは利益に見合う寄付を行っていないと同社は主張する。批判を受けたユニクロは、ホームレスに1万枚を寄付するなど、衣類の現物寄付やボランティア活動を行なっていると述べている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

イラン紛争、今後数日が重大局面と米国防長官

ワールド

石油は米から買うかホルムズ海峡へ取りに行け、トラン

ワールド

ブチャ虐殺から4年、EU外相ら現地訪問 支援再確認

ワールド

中国、EU議員団の8年ぶり訪中を歓迎 関係安定化に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 3
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 4
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が…
  • 5
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 8
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 9
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 10
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 6
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中