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予想外に複雑な日中韓の三角関係──韓国は日本より中国に傾く

A TRIANGULAR AFFAIR

2019年2月5日(火)16時10分
ミンシン・ペイ(クレアモント・マッケンナ大学教授、本誌コラムニスト)

米中の地政学的対立が悪化するなか、日本をアメリカから引き離すのは不可能だろう。これに対して韓国は、経済的に中国市場に大きく依存していることに加えて、北朝鮮との統一を図る上でも中国の支持が欠かせない。このため韓国は日本よりも、中国の意向に屈する可能性がはるかに高い。

日中韓の三角関係で最も重要なのは、3カ国の中で最も弱いプレーヤーである韓国が、残りの2カ国のうち、より強いプレーヤーとの関係を強化しなければならないことだ。そして歴史的な関係と、朝鮮半島統一に中国が事実上の「拒否権」を持っている事実を考えると、韓国は日本よりも中国に傾く可能性が極めて高い。

とはいえ、中国にとって韓国と恒久的な戦略的友好関係を構築・維持するのは容易ではないだろう。韓国も北朝鮮も民族意識が強く、朝鮮半島で中国が優位に立つことを許さない。それどころか、実のところ北朝鮮は、おそらく東アジアで最も反中意識の強い国の1つだ。また、中国の立場が過度に優位になれば、アメリカが介入して三角関係のバランスを変えようとする可能性も十分ある

それだけに、現時点では日中韓の三角関係を取り巻く環境は、中国に有利に働いているが、それがいつまで続くかは誰にも分からない。

<本誌2019年01月29日号掲載>

※2019年1月29日号(1月22日発売)は「世界はこう見る:日韓不信」特集。徴用工、慰安婦、旭日旗、レーダー照射......。「互いを利してこそ日韓の国力は強まる」という元CIA諜報員の提言から、両国をよく知る在日韓国人の政治学者による分析、韓国人専門家がインタビューで語った問題解決の糸口、対立悪化に対する中国の本音まで、果てしなく争う日韓関係への「処方箋」を探る。

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