最新記事

ブレグジット

「静粛にぃぃぃぃ!」ブレグジットで揺れる英国議会、世界が注目したのは......

2019年1月21日(月)16時45分
松丸さとみ

「Order! Order! Order!」(静粛に)と叫ぶジョン・バーコー下院議長 CBC-twitter

<ブレグジットで揺れに揺れる英国議会で、先週注目を集めたのは、「おぉぉぉだぁぁぁ!」(静粛に)と叫ぶこの人だった......>

「おぉぉぉだぁぁぁ!」(静粛に)、独特な言い方の英議長に世界が注目

英国で先週、離脱合意案と内閣不信任案が次々と採択され、それぞれ否決された。欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)で揺れに揺れる英国議会だが、国外から見守る人たちは、採択の結果だけでなく別のところも気になって仕方がなかったようだ。

ざわつく英国議会に対し、「静粛にぃぃぃぃ〜!」と叫ぶジョン・バーコー下院議長の姿だ。アイルランド最大の日刊紙インディペンデントや英スカイニュースが伝えた。

カナダの公共放送CBCニュースは16日、「英国議会の議長をあなどってはいけない」とキャプションをつけ、バーコー議長が顔を赤らめながら、さまざまな言い方で「おぉぉぉだぁぁぁぁー!(Order、「静粛に」)」と叫ぶ動画をツイッターに投稿。再生回数は21日の時点で77万4000回以上に上っている。


動画の中でバーコー議長は、「議会は落ち着かなければいけない。禅!自制心!忍耐!」と下院議員に語りかけている。また、ヤジを飛ばす議員に対し、「やめなさい!あなたはもっとできる人のはずだ」と諭すひとまくもあった。

これに対してCBCニュースのアナウンサーは、「すごくおもしろい」「まるで演劇のよう」だと感想を述べ、実際の離脱まで、こうした議論が今後はますます活発になるだろうと加えた。

ドイツのニュース番組「ターゲスシャウ(Tagesschau)」はフェイスブックツイッターに、「静粛に!」と叫ぶバーコー議長の動画をそれぞれ投稿。フェイスブックでは74万回以上、ツイッターでは125万回以上再生されている(21日時点)。


名物議長の采配を見られるのは今年夏まで

注目を集めたのは、バーコー議長の感情豊かな「静粛に!」の言い方だけではなかった。

ツイッター・ユーザーのScott Primmerさんは、バーコー議長のカラフルなネクタイに注目。「世界中が見ていると分かっているのに、『ネクタイはこれだな』って決めた男の頭の中は理解できない」とツイートした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

インフレ基調指標、10月の刈り込み平均値は前年比2

ワールド

米民主党上院議員、核実験を再開しないようトランプ氏

ビジネス

ノボノルディスクの次世代肥満症薬、中間試験で良好な

ワールド

トランプ氏、オバマケア補助金延長に反対も「何らかの
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ成長株へ転生できたのか
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 8
    放置されていた、恐竜の「ゲロ」の化石...そこに眠っ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 7
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 10
    【銘柄】イオンの株価が2倍に。かつての優待株はなぜ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中