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ソーシャルメディアの友人関係に束縛される中高生

2018年12月5日(水)15時40分
舞田敏彦(教育社会学者)

ちなみに、ケータイ・スマホを持っているかどうかで中高生を分けると、所有群のほうが非所有群よりも友人の数は多い。しかし同時に、友人関係に心配や不満を抱いている者の率も所有群のほうが高い。その傾向は女子で顕著だ。<図2>を見てほしい。

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女子では、所有群と非所有群の差が明瞭だ。ケータイ・スマホを持っている群のほうが、友人関係を憂いている者、それに不満を持っている子の割合が高い。所有群には高校生が多いからではないかと思われるかもしれないが、中学生と高校生で回答に大きな差はない。

これらの機器を介した交友といえば、おそらくLINEなどのSNSであろうが、すぐに返信しないといけない、話題をフォローしないといけないといった「LINE疲れ」という病が報告されている。とくに女子は友人から嫌われまいと四六時中、小さな画面に見入っている。ネットでの交友は時間的にも空間的にも際限がなく、解放される暇がない。上図のデータにはうなずかされる。

いつでもどこでも交信できる便利な小型機器も、使い方を誤ると自分を苦しめる凶器となる。自我が未熟な青少年に持たせる場合は、指導を徹底する必要があるだろう。彼らが使うケータイやスマホには、1日あたりのネット接続時間が制限されるような機能が組み込まれてもいいのではないか。

「即レスしなかった程度で失われるものを、友情とは呼ばない」。電車内で見かけたポスターだが、この言葉の意味はなかなかに重い。

<資料:博報堂生活総研『生活定点1996-2016』
    内閣府『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』(2013年)

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