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ゲノム編集

遺伝子編集した双子の女児が誕生と主張の中国科学者に批判集まる

2018年11月29日(木)18時30分
松岡由希子

「超えてはならない一線」を明らかに越えた

また、人の遺伝子編集について20年以上の研究実績を持つ米カリフォルニア大学サンディエゴ校のジョン・エバンス教授は、豪ウェブメディア「カンバセーション」の寄稿記事において、「人の遺伝子編集は、遺伝性疾患の予防のみに限定され、子孫に引き継がない」ことが"超えてはならない一線"であったとし、賀博士の研究結果はこの"一線"を明らかに飛び越えるものだと主張している。

賀博士は、AP通信の取材に対して「ゲノム編集技術による人の受精卵の遺伝子改変を世界で初めて実施したというだけでなく、ひとつの事例を示したという意味で、私は強い責任を感じています。今後、どうするべきかは、社会が決めることでしょう」と述べている。

賀博士の研究の是非にとどまらず、ゲノム編集技術の人の遺伝子への応用において、どのような基準や規則を設けるべきなのか、安全面、倫理面など、様々な観点から、建設的な議論をすすめていく必要がありそうだ。

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