最新記事

ペット

関節炎にかかるスコ猫、呼吸できないパグ......英国獣医師たちからのお願い

2018年10月30日(火)17時45分
松丸さとみ

ドハーティ会長はBVAの声明の中で、「遺伝的な問題は、その動物にとって苦しく、飼い主にとっては治療にお金がかかりかねない」とし、「もしペットを探しているなら、BVAからのアドバイスは、外見よりも健康を優先して選ぶこと」だと述べている。また、特定の種類にどのような病気が起こりやすいかについては、地元の獣医に相談するようアドバイスしている。

スコットランドではデザイナー・ペット規制へ

一方、スコティッシュフォールドのふるさとであるスコットランドでは、こうした「デザイナーペット」を違法とするよう準備を進めている。地元紙スコッツマンによるとスコットランド政府は、犬、猫、うさぎについて、遺伝的に健康上の問題が出る傾向にあるペットを繁殖させて販売することができないように、繁殖ライセンスの発行要件を厳しくする計画だ。現在はこの規制導入に向けて、関係各所との協議を行っているところだという。

これは、健やかな暮らしが危機にさらされている動物の保護を強化することが狙いだ。動物愛護団体はこの動きを歓迎しており、スコティッシュSPCAはスコッツマンに対し、「我々はすべての動物が普通の生活を楽しめるよう、そして痛みを感じることなく自由に通常の行動ができるように繁殖されるべきだと考えている」と話している。

新しい規制導入の時期について、はっきりとした目標はないようだが、スコッツマンはスコットランド農村地域担当相による話として、11月30日に関係各所との協議を終え次第、政府は導入したい考えだと伝えている。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

ロの外交への意欲後退、トマホーク供与巡る決定欠如で

ワールド

米国務長官、週内にもイスラエル訪問=報道

ワールド

ウクライナ和平へ12項目提案、欧州 現戦線維持で=

ワールド

トランプ氏、中国主席との会談実現しない可能性に言及
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない「パイオニア精神」
  • 4
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 5
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 6
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 7
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 8
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 9
    増える熟年離婚、「浮気や金銭トラブルが原因」では…
  • 10
    若者は「プーチンの死」を願う?...「白鳥よ踊れ」ロ…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中