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米中関係

ポンペオ米国務長官が習近平主席と会談 北朝鮮や南シナ海問題など協議

2018年6月15日(金)08時37分

 6月14日、米国務省は、ポンペオ国務長官(左)が中国の習近平国家主席(右)に対し、朝鮮半島の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」に向けた米国の決意を伝えたことを明らかにした。北京の人民大会堂で撮影(2018年 ロイター)

米国務省は14日、ポンペオ国務長官が中国の習近平国家主席に対し、朝鮮半島の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」に向けた米国の決意を伝えたことを明らかにした。

南シナ海における中国の活動を巡る懸念も表明したという。

国務省によると、ポンペオ長官は訪問先の北京で習国家主席や中国政府高官らに対し、米政府が極東地域の「永続かつ安定した平和的体制」を望んでいると伝えた。

さらに、ポンペオ長官は南シナ海における中国の活動について「緊張を高めると同時に争いを複雑かつエスカレートさせ、貿易の自由な流れを阻害し、地域の安定を脅かす恐れがある」として深い懸念を示したという。

中国国営の新華社通信によると、習国家主席はポンペオ長官に対し、米国と北朝鮮が朝鮮半島問題の政治的解決に向けたゆまぬ努力を続けることを望むと語った。

さらに、政治的解決を支えるため、中国が引き続き建設的な役割を果たしていく意思があることを明示した。

また、米国が貿易摩擦を巡り、慎重かつ適切に対応していくことを望むとした。



[ワシントン/北京 14日 ロイター]


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