最新記事

北朝鮮

安倍首相、韓国国家情報院長と会談「拉致問題も核・ミサイルと共に解決へ」

2018年3月13日(火)15時10分

3月13日、安倍晋三首相は、来日中の徐薫(ソ・フン)韓国国家情報院長(左)と会談し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とのやり取りについて説明を受けた。首相官邸で撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

安倍晋三首相は13日午前、来日中の徐薫(ソ・フン)韓国国家情報院長と会談し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長とのやり取りについて説明を受けた。安倍首相は非核化を前提とした話し合いの機運が生まれつつあることを評価した上で、核とミサイルだけでなく、拉致問題も解決するのが日本の基本方針と徐氏に伝えた。

徐情報院長は会談の冒頭、「金正恩労働党委員長が自分の言葉で非核化への意思を明らかにしたのは、とても意味あること」と指摘。「韓半島(朝鮮半島)の非核化、そしてミサイル問題を解決するには、韓日の首脳がいつにも増して緊密に意思を結合して協力していくことがとても重要だ」と述べた。

一方、安倍首相は「非核化を前提に話し合いをするというのを日本は評価している。(北朝鮮が)言葉を実践することが極めて重要と考えている」と語った。その上で、「日韓米で協力して核問題、ミサイル問題、拉致問題の解決に向けて全力を傾けていきたい」と述べた。

核とミサイル開発の影に隠れがちだが、日本は北朝鮮との間に自国民の拉致という問題を抱えている。この日の会談冒頭でも徐情報院長は核とミサイルには言及したものの、日本の拉致問題に触れることはなかった。

安倍首相と徐情報院長の会談はおよそ1時間行われた。日本側は河野太郎外相や谷内正太郎国家安全保障局長、韓国側は国家安全保障室の南官杓(ナム・グァンピョ)第2次長などが同席した。

会談を終えた徐氏は記者団に対し、「安倍首相から、南北会談と米朝会談を成功させるためにあらゆる協力をするとの話があった」と説明。北朝鮮の金委員長や、米国のトランプ大統領とのやりとりについて、安倍首相にどう伝えたのかは明らかにしなかった。

徐氏は韓国特使団の一員として平壌を訪問し、北朝鮮の金委員長と会談。その後に訪米してトランプ大統領に訪朝の結果を報告し、米朝首脳会談を仲介した。

安倍首相は4月初旬に訪米し、北朝鮮との首脳会談に臨むトランプ大統領と対応策をすり合わせる。拉致問題の解決に向けた米国の協力も要請する。

(久保信博)

[東京 13日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

ニュース速報

ビジネス

アングル:不正操作疑惑の恐怖指数、AIなど改善策導

ビジネス

焦点:米国、日本の自動車輸出削減・現地生産拡大を非

ワールド

焦点:米関税免除の代償に苦しむ韓国鉄鋼界、日本と明

ワールド

米司法副長官、トランプ大統領の解任発動提案 秘密録

MAGAZINE

特集:リーマンショック10年 危機がまた来る

2018-9・25号(9/19発売)

貿易戦争、新興国の通貨急落、緩和バブル崩壊...... 世界経済を直撃した未曽有の危機が再び人類を襲う日

人気ランキング

  • 1

    「まぶた失い眠れない」 イギリスで急増する硫酸襲撃の恐怖

  • 2

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 3

    酸攻撃に遭い地獄を見た女性「誰にも醜いとは言わせない」

  • 4

    SNSのイタイ「セクシー自撮り」に隠された本音 他に…

  • 5

    自爆少女たちは爆弾と知らずに吹き飛ばされていた

  • 6

    沈みゆく船を見切ったアリババ会長ジャック・マーが…

  • 7

    被害者遺族を「カラオケに行こう」と誘う加害者の父

  • 8

    整形、年齢詐称、生存競争......中国ストリーミング…

  • 9

    中国、火鍋からネズミの死骸が出て株価暴落、損失1.9…

  • 10

    アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度…

  • 1

    「まぶた失い眠れない」 イギリスで急増する硫酸襲撃の恐怖

  • 2

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 3

    アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度と戻らない状態に

  • 4

    SNSのイタイ「セクシー自撮り」に隠された本音 他に…

  • 5

    整形、年齢詐称、生存競争......中国ストリーミング…

  • 6

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 7

    酸攻撃に遭い地獄を見た女性「誰にも醜いとは言わせ…

  • 8

    中国、火鍋からネズミの死骸が出て株価暴落、損失1.9…

  • 9

    自爆少女たちは爆弾と知らずに吹き飛ばされていた

  • 10

    ダイアナが泣きついても女王は助けなかった 没後20…

  • 1

    「まぶた失い眠れない」 イギリスで急増する硫酸襲撃の恐怖

  • 2

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 3

    絶対に手を出さないで――死に追い込むゲーム『モモ自殺チャレンジ』が無料サイトに登場し不安広まる

  • 4

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 5

    中国、火鍋からネズミの死骸が出て株価暴落、損失1.9…

  • 6

    自殺に失敗し顔を失った少女の願い――「何が起きても…

  • 7

    アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度…

  • 8

    性拷問、昏睡死......北朝鮮・外国人拘束のあこぎな…

  • 9

    29年前の「女子高校生コンクリート詰め殺人事件」の…

  • 10

    ペットボトル入りミネラルウォーターの9割にプラスチ…

資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

ニューズウィーク日本版特別編集 レゴのすべて

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月
  • 2018年5月
  • 2018年4月