最新記事

中国

中国の動物園で「自分の尻尾を噛みちぎった」ライオン

2018年2月20日(火)18時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

写真はイメージです。 MoreISO-iStock.

<動物園の人気者、ライオンにあるはずの尻尾は凍ったから噛みちぎった? 傷ついた姿に非難殺到>

中国の動物園で飼育されている動物の痛ましい姿が、また確認された。

問題となったのは、山西省の太原市にある太原動物園のオスライオン。春節休みで動物園を訪れた観光客らが、ライオンの異変に気付いた。1頭のライオンには、あるはずの尻尾がない。尻尾の下半分ほどがちぎれた状態で、傷口からは血が滲んでいた。

この姿を捉えた映像は、すぐさま中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」で拡散された。尻尾のないライオンを見たユーザーから「なんでこんなことに?」という声が上がり、動物園側は説明を求められた。

英デイリーメールが伝えるところによると、ライオンは尻尾を水飲み場に突っ込んだまま寝てしまい、その水飲み場が凍ってしまったため尻尾を抜け出せなくなった。そこでライオンは凍って傷ついた部分を自分で噛みちぎったのだと動物園側は説明している。

それでも、ライオンが尻尾に血を滲ませたまま歩き回っているのはおかしい。動物園の従業員は、怪我したライオンを発見した後に薬で治療したと言うが、実際のところは分らない。

さらにライオンが見るからに痩せていることから、栄養失調が疑われた。動物園を訪れた観光客らは、ライオンが虐待されているとして非難しているが、動物園側はこれに何もコメントしていない。ウェイボーには、狭い囲いの中を歩き回る2頭のライオンが「落ち込んでいるように見える」と悲しむ書き込みが目立った。

News Capital-YouTube
今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

アングル:替えがきかないテスラの顔、マスク氏後継者

ワールド

ウクライナ議会、8日に鉱物資源協定批准の採決と議員

ビジネス

仏ラクタリスのフォンテラ資産買収計画、豪州が非公式

ワールド

ドイツ情報機関、極右政党AfDを「過激派」に指定
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 7
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 8
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 9
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中