最新記事

宇宙

宇宙に打ち上げられたイーロン・マスクのテスラが地球に衝突する可能性は11% しかし...

2018年2月16日(金)19時31分
松岡由希子

Live Views of Starman-SpaceX -Youtube

<2月6日にイーロン・マスクのスペースXが宇宙に打ち上げた「テスラ・ロードスター」のこの先300万年の動きをカナダのトロント大学のプロジェクトがシミュレーションした>

米電気自動車(EV)メーカーのテスラの創業者でもあるイーロン・マスクによって2002年に設立された民間宇宙企業のスペースXは、2018年2月6日(アメリカ東部標準時)、アメリカ航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターから、マスクが所有するテスラの2008年製EVスポーツカー「テスラ・ロードスター」を搭載した宇宙飛行用大型ロケット「ファルコンヘビー」を打ち上げることに成功した。

"スターマン"と呼ばれるマネキンを運転席に座らせた深紅の「テスラ・ロードスター」は、現在、火星と地球を横断する軌道に乗っており、火星を超えて太陽から地球の軌道距離に戻ることを繰り返す楕円軌道を走行中だ。


この先300万年の動きをシミュレーション

カナダのトロント大学スカボロ校(UTSC)の研究プロジェクトは、2018年2月、数理とコンピューターサイエンスを組み合わせて惑星の動きを高速で計算する精巧なソフトウェアを使い、この先300万年の「テスラ・ロードスター」の動きをシミュレーションした。

この研究プロジェクトは、カナダの自然科学局(NSERC)の助成のもとで実施され、その結果をまとめた論文は、英国王立天文学会の月間報告「マンスリー・ノーティス・オブ・ロイヤル・アストロノミカル・ソサエティ」に投稿されている。

それでは、宇宙を半永久的に走行する「テスラ・ロードスター」が私たちの地球と衝突する可能性はどのくらいあるのだろうか。

シミュレーションの結果によると、「テスラ・ロードスター」が地球に初めて接近し、20万キロメートルから30万キロメートルの地点を通過するのは2091年とみられ、この先100万年以内に地球と衝突する確率は6%、金星と衝突する確率は2.5%と予測されている。そして、300万年先まででは、11%に確率が上がるという。

MAGAZINE

特集:日本人が知らない自動運転の現在地

2019-2・19号(2/12発売)

都市と暮らしと経済を根本から変えるテクノロジー 自律走行車の完成が間近まで迫っている

人気ランキング

  • 1

    ブラック・ユーモアを忘れた日本は付き合いにくい

  • 2

    習近平が仕掛ける「清朝」歴史戦争

  • 3

    貧困家庭の女子が人生を見限る「自己選抜」......「大学には行かれない」「子どもは欲しくない」

  • 4

    「制服」少女たちが受ける不快すぎる性的嫌がらせ

  • 5

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーン…

  • 6

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してし…

  • 7

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 8

    口に入れたおしゃぶりをテープで固定された赤ちゃん

  • 9

    小学校がHIV感染児童14人を強制退学 インドネシア、…

  • 10

    インドネシアの老呪術師が少女を15年間監禁 性的虐…

  • 1

    13.48秒――世界最速の7歳児か 「ネクスト・ボルト」驚異の運動神経をNFL選手も絶賛

  • 2

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 3

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してしまった女性にネットが炎上

  • 4

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーン…

  • 5

    シロクマに包囲され逃げられないロシア観測隊、番犬…

  • 6

    「制服」少女たちが受ける不快すぎる性的嫌がらせ

  • 7

    地球温暖化で鳥類「血の抗争」が始まった──敵を殺し…

  • 8

    炎上はボヘミアン・ラプソディからダンボまで 韓国…

  • 9

    アリアナのタトゥー炎上と日本人の「不寛容」

  • 10

    南極の氷河の下に巨大な空洞が発見される

  • 1

    13.48秒――世界最速の7歳児か 「ネクスト・ボルト」驚異の運動神経をNFL選手も絶賛

  • 2

    ホッキョクグマ50頭が村を襲撃、非常事態を発令

  • 3

    【動画】子犬の「返品」を断られて激高し、殺してしまった女性にネットが炎上

  • 4

    インドネシアの老呪術師が少女を15年間監禁 性的虐…

  • 5

    小説『ロリータ』のモデルとなった、実在した少女の…

  • 6

    『ボヘミアン・ラプソディ』を陰で支えた、クイーン…

  • 7

    エロチックなR&Bの女神が降臨 ドーン・リチャードの…

  • 8

    口に入れたおしゃぶりをテープで固定された赤ちゃん

  • 9

    恋人たちのハグ厳禁! インドネシア・アチェ州、公…

  • 10

    シロクマに包囲され逃げられないロシア観測隊、番犬…

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
「ニューズウィーク日本版」編集記者を募集
デジタル/プリントメディア広告営業部員を募集
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月