最新記事

ロシア疑惑

フリン前大統領補佐官「トランプ大統領からロシア接触指示」証言意向

2017年12月2日(土)13時30分

12月1日、ロシア疑惑を巡って、米国のフリン前大統領補佐官がFBIに虚偽の供述をしたとして訴追された。写真はワシントンの裁判所に到着する同氏。1日撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

トランプ米大統領とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑で米連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をしたとして訴追されたフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日、虚偽供述を認めた。

検察当局が明らかにした。検察当局はフリン氏が当時の駐米ロシア大使と接触する前にトランプ大統領の政権移行チームの意見を求めたとしている。

フリン氏は2016年の米大統領選挙にロシアが介入したとされる疑惑の中心人物の1人。ワシントンの裁判所に出廷し、トランプ大統領の今年1月の就任前に当時のロシアの駐米大使だったルセゲイ・キスリャク氏との接触についてFBIに虚偽の供述を行ったことを認めた。

モラー特別検察官が進める「ロシアゲート」を巡る捜査で罪を認めるのはフリン氏が初めて。同氏は最大で禁固5年の刑を受ける可能性がある。

ABCニュースはこの件に関し、フリン氏はトランプ氏自身が大統領に就任する前にロシア側と接触するよう指示したと証言する意向を持っていると報じた。ABCの報道を受け、米株価と米ドルは急落。米債券利回りも低下した。

トランプ氏はロシアとの癒着を巡る疑惑を否定しており、ロシアも米大統領選挙でトランプ氏が有利になるよう介入したとの疑惑を否定。フリン氏がモラー特別検察官が進める捜査に協力することを決めたことは、同疑惑を巡る捜査の大きな山場となる。

ホワイトハウスはフリン氏による虚偽供述の認知は同氏のみに関するものとする声明を発表している。

ABCニュースの報道の通りにフリン氏がトランプ氏の指示に従ってロシア側と接触したと証言した場合、それ自体は必ずしも罪にはならない公算が大きいが、トランプ氏がフリン氏にFBIに虚偽の供述を行うように指示したと証明されれば罪となる可能性がある。ただ法曹関係者の間では現役の大統領を起訴できるかどうか意見が分かれており、罪に問われた大統領に対する措置は議会による弾劾以外にないとの見方が大勢となっている。

[ワシントン 1日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ米大統領、クレジットカード金利に10%の上

ビジネス

関税返還となった場合でも米財務省には十分な資金=ベ

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米雇用統計予想下回る 円は

ワールド

米、ベネズエラと連携し石油タンカー拿捕=トランプ氏
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 6
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 10
    美男美女と話題も「大失敗」との声も...実写版『塔の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 8
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 9
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 10
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中