最新記事

マクドナルド、鶏肉の抗生物質利用を日本含め全世界で抑制へ

2017年8月24日(木)09時45分

8月23日、米マクドナルドは、鶏肉でのヒト用抗生剤の利用抑制に向けた取り組みを2018年から世界中で開始すると発表した。写真は米コロラド州の店舗で1月撮影(2017年 ロイター/Rick Wilking)

米マクドナルドは23日、鶏肉でのヒト用抗生剤の利用抑制に向けた取り組みを2018年から世界中で開始すると発表した。耐性菌「スーパーバグ」の発生を抑えるのが狙い。

鶏肉の納入業者に対して、世界保健機関(WTO)が公表した重要な抗菌剤のリストに掲載された抗生剤の利用を減らすよう順次義務付ける。

18年1月からはブラジル、カナダ、日本、韓国、英国、欧州大陸で鶏肉にWTOリスト掲載の抗菌剤を利用することを中止。ただ、欧州大陸ではこの段階では一部の抗菌剤については利用を認める。

その後19年末までにオーストラリア、ロシアでWTOリストの抗菌剤の利用を停止し、欧州でも全面的に中止する。

他の全市場については2027年1月までに完全に利用を止める。

マクドナルドは「このスケジュールより前に利用を停止するのが目標だ」としている。

米国では医療的に重要度の高い抗生剤の7割以上が家畜向けに販売されている。科学者は、成長促進や疾病予防などの目的で健康な家畜に抗生物質を常時投与すると、スーパーバグが増えると警告している。

[ロサンゼルス 23日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

「現実とは思えない」、専門職ビザ規制に怒りや失望 

ワールド

米高度専門職ビザの新手数料は1回限り、既存ビザは対

ビジネス

イタリア財政赤字、今年3%下回る可能性 税収増加で

ビジネス

フィッチ、イタリア格付け「BBB+」に引き上げ、財
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で「不敬行為」? ネットでは非難轟轟、真相は?
  • 4
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 5
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    トランプに悪気はない? 英キャサリン妃への振る舞い…
  • 8
    【クイズ】21年連続...世界で1番「ビールの消費量」…
  • 9
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 10
    「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 3
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 4
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 5
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 8
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中