最新記事

ロシア疑惑

トランプ長男が公表したロシア関連メールの衝撃

2017年7月20日(木)10時20分
ベン・マティスリリー

トランプJr.(右)の軽率な行動が父親の足を引っ張ることに? Philip Sears-REUTERS

<ロシアの支援を快諾していたことが分かるメールの内容は、トランプ政権にこれだけの波紋を及ぼす>

トランプ米大統領の長男が昨年6月、大統領選で民主党の候補指名が確実視されたクリントン元国務長官に不利な情報入手を前提にロシア人弁護士と面会したことが、彼の公開したメールで明らかになった。メールと、ロシア人弁護士との会合が意味するものは? 気になるポイントをまとめてみた。

■トランプJr.は有罪になるか
ならないだろう。トランプJr.が公開したメールからは、彼がロブ・ゴールドストーンという仲介者が提供した「ロシア政府」からの「支援」の申し出を受け入れたことが分かった。

ゴールドストーンは「ヒラリー・クリントンに不利な」情報を提供すると伝えた。これは、選挙陣営が「外国人」に対して重要な「価値のある」材料を要請したり、受け取ったりすることを禁じる連邦法に抵触するとみる選挙法の専門家もいる。

だが、これに同意しない人もいる。フォーダム大学のジェッド・シュガーマン教授は、トランプJr.の行為が犯罪なら「選挙運動の当事者が外国人と候補について話をすれば、全て犯罪になってしまう」と指摘する。

【参考記事】トランプ長男、ロシア疑惑の動かぬ証拠を自らツイート

■違法でないなら何が問題か
つい先日まで、昨年の米大統領選におけるロシアのハッキングと工作に対するトランプ大統領の見解は、陣営のメンバーは選挙期間中に誰もロシア政府を代表する人物と接触すらしていないというものだった。

それは偽りだった。トランプ陣営の少なくとも3人の幹部が昨年6月、「ロシアとその政府によるトランプ氏への援助」に関する情報を提供したいとする有力なロシア人からのメールを見たという事実を踏まえ、今までロシアとの関係を否定してきたトランプ陣営の主張は見直されるべきだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:新興国投資ラッシュに取り残されるインドネシア

ビジネス

午後3時のドルは155円前半で上昇一服、衆院選不透

ワールド

ロシア、新たな現実に備え 新START失効期限控え

ビジネス

焦点:再び円安警戒モード、高市氏「ほくほく」発言は
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 4
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 7
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 8
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 9
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 10
    共和党の牙城が崩れた? テキサス州で民主党が数十…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中