最新記事

宇宙

スペースX、NASAのケネディ宇宙センターからISS補給船打ち上げ

2017年2月20日(月)14時12分

2月19日、米民間宇宙企業スペースXは、米フロリダ州にある米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターから、国際宇宙ステーション(ISS)への物資を積んだ無人宇宙船「ドラゴン」をファルコン9ロケットで打ち上げた(2017年 ロイター/Joe Skipper)

米民間宇宙企業スペースXは19日、米フロリダ州にある米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターから、国際宇宙ステーション(ISS)への物資を積んだ無人宇宙船「ドラゴン」をファルコン9ロケットで打ち上げた。

ケネディ宇宙センターは、NASAが月に宇宙飛行士を送り出した時にも使われた発射場。全長70メートルのファルコン9は、現地時間午前9時39分(1439GMT)に打ち上げられ、その9分後、ロケットの1段目は同センター近くのケープ・カナベラル空軍基地に再着陸した。再着陸に成功したのは、今回が8回目。

スペースXがフロリダ州からロケットを打ち上げるのは、昨年9月に起こしたロケット爆発事故の後、今回が初めて。ISSへの米宇宙飛行士の輸送をスペースXに委ねる予定のNASAは、この日の打ち上げを注意深く見守った。

NASAは、スペースシャトル計画が終了した後、ISSへの物資運搬をスペースXに委託し、宇宙飛行士の輸送契約をスペースXと米航空機大手ボーイングと結んだ。両社は2018年末までに宇宙飛行士の輸送を始める予定だが、米政府の先週の報告書によると、技術的な問題により、両社で遅れがでているという。

[ケープ・カナベラル(米フロリダ州) 19日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米総合PMI、12月は半年ぶりの低水準 新規受注が

ワールド

バンス副大統領、激戦州で政策アピール 中間選挙控え

ワールド

欧州評議会、ウクライナ損害賠償へ新組織 創設案に3

ビジネス

米雇用、11月予想上回る+6.4万人 失業率は4年
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を変えた校長は「教員免許なし」県庁職員
  • 4
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 5
    「住民が消えた...」LA国際空港に隠された「幽霊都市…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    【人手不足の真相】データが示す「女性・高齢者の労…
  • 8
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「日本中が人手不足」のウソ...産業界が人口減少を乗…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中