シンガポール企業の破綻増加か、銀行が社債の借換えに及び腰
例えば不動産会社のオクスレー・ホールディングスは保有キャッシュを大幅に上回る短期債務を抱えているが、2019年償還債の利回りが前四半期中に220ベーシスポイント(bp)上昇して7.5%に跳ね上がった。
銀行は不良債権の引き当ての積み増しを迫られており、不動産やコモディティ、石油・ガスなど負債を抱える企業からは距離を置きつつある。シンガポールドル建て社債の発行残高は530億シンガポールドル(380億米ドル)だが、その大半をこうしたセクターが占める。
UBSウェルス・マネジメントのDevinda Paranathanthri氏は「銀行からの追加支援がなければ借り換えは難しいということが表面化し、来年にかけて企業の破綻が増えるだろう」と述べた。
(Umesh Desai記者)
