最新記事

日本政治

小池百合子氏が初の女性都知事へ 選挙戦の政策ポイントにしたオリンピック出席が初公務に

2016年8月1日(月)19時21分

7月31日、NHKなどの国内メディア報道によると、東京都知事選挙で、無所属で立候補した元防衛相の小池百合子氏(64)の当選が確実となった。写真は2009年3月撮影(2016年 ロイター/Yuriko Nakao)

 東京都知事選挙は31日、投開票が行われ、NHKや共同通信など国内報道各社は、無所属で立候補した元防衛相の小池百合子氏(64)が、自民・公明の推薦を受けた元総務相・増田寛也氏(64)らに大差をつけて勝利することが確実と伝えた。初の女性都知事が誕生する。

 専門家は国政への影響は軽微で、市場の反応も限られるとの見方を示している。

 当選確実が伝えられると、小池氏は「都民の生活がよりよくなるよう、みんなが輝ける東京にしたい」と述べた。

 また、「結果の重みを感じながら、しっかり都政にまい進していきたい」、「これまで見たことのない都政を皆様と進めていきたい」、「女性という切り口もあったが、新しい都政に対する期待をいただけたことが一番だった」などと語った。

 2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックの東京都の予算負担については「積算根拠をあらためて出してもらうことにより、都民の負担のあり方を都民に明らかにしたい」とし、自らが政策のポイントとした情報公開の「1つの試金石になる」と述べた。

 舛添要一前知事の辞職に伴って14日に告示された知事選は、政治とカネの問題で、猪瀬直樹氏、舛添氏と2代続けて都知事が任期半ばで辞職し、この4年間で3回目の選挙となった。

 日本総研の湯元健治副理事長は、小池氏の圧勝は予想通りだったとし「自民党推薦の都知事が2人続けて不祥事で辞任したことの結果として、今回は自民の候補が都民に選ばれなかった」との見方を示した。

 ただ「今後、自民党と小池氏が敵対関係になるようなことがあれば別だが、そういうことは考えにくく、国と都政の方針はこれまで通り違わない」との見通しを示した。

 また、安倍晋三政権や自民党の支持率にも影響は軽微で「市場にはほとんど影響は及ぼさない」とした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英中銀、政策金利据え置き 労働市場低迷とエネ価格上

ワールド

中ロ首脳が電話会談、イスラエルのイラン攻撃を非難

ビジネス

台湾中銀、政策金利据え置き 年内の利下げ示唆せず

ビジネス

ECB、政策変更なら利下げの可能性高い=仏中銀総裁
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 2
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 3
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火...世界遺産の火山がもたらした被害は?
  • 4
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 5
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 6
    下品すぎる...法廷に現れた「胸元に視線集中」の過激…
  • 7
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 8
    マスクが「時代遅れ」と呼んだ有人戦闘機F-35は、イ…
  • 9
    【クイズ】「熱中症」は英語で何という?
  • 10
    ロシア人にとっての「最大の敵国」、意外な1位は? …
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 6
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 9
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 10
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中