最新記事

ブラジル

リオ五輪開幕まで11日、会場の電気系統の接続工事は未完了

2016年7月26日(火)10時28分

 7月25日、リオ五輪の開幕が8月5日に迫る中、オリンピックパークの電気系統の接続工事はまだ完了していないと関係者が指摘した。写真は同オリンピックパーク。7月16日撮影(2016年 ロイター/Ricardo Moraes)

 リオ五輪の開幕が8月5日に迫る中、オリンピックパークの電気系統の接続工事はまだ完了しておらず、競技会場や選手の宿泊施設の電力供給にリスクがあることを、事情に詳しい2人の関係者が指摘した。

主催者に近い関係筋はロイターに「準備できていない点がいくつかある」と話し、電力業界の関係筋は接続の完了が「ぎりぎりのタイミング」になり、長期的なテストを行うチャンスはないと述べた。

電力関係筋によると、2012年のロンドン五輪では電気系統の接続は1年前に終えていたが、ブラジルでは経済的な苦境のせいで作業が遅れたという。

五輪会場で実施されたテストイベントでは、電力供給に問題が発生し、海外のスポーツ連盟が相次ぎ懸念を表明した。飛び込みと水泳のテストイベントでは照明が消え、そのために進行が遅れたほか、得点スクリーンも表示されなかった。

電力関係筋は、この状況は大会組織委員会「リオ2016」が管轄する事業に限られており、連邦政府や国営配電会社ライトSAがリオデジャネイロで運営する業務には支障がないとした。

「主要な電力網は全国規模で相互接続されたシステムであり、ライト社は(2014年のサッカーの)ワールドカップ(W杯)から準備を進め、運営体制は整っている」と述べた。

リオ2016は、コメントの求めに応じなかった。



[リオデジャネイロ 25日 ロイター]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マスク氏、政府職を離れても「トランプ氏の側近」 退

ビジネス

米国株式市場=S&P500ほぼ横ばい、月間では23

ワールド

トランプ氏の核施設破壊発言、「レッドライン越え」=

ビジネス

NY外為市場=ドルまちまち、対円では24年12月以
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プーチンに、米共和党幹部やMAGA派にも対ロ強硬論が台頭
  • 3
    イーロン・マスクがトランプ政権を離脱...「正直に言ってがっかりした」
  • 4
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 5
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 6
    【クイズ】生活に欠かせない「アルミニウム」...世界…
  • 7
    「これは拷問」「クマ用の回転寿司」...ローラーコー…
  • 8
    ワニにかまれた直後、警官に射殺された男性...現場と…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
  • 1
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 2
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 3
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多い国はどこ?
  • 4
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 5
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 6
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 7
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    ヘビがネコに襲い掛かり「嚙みついた瞬間」を撮影...…
  • 10
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 10
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中