最新記事

ワークプレイス

旧来の銀行を激変させる「リアルタイムワーキング」

2016年6月10日(金)16時42分
WORKSIGHT

wsNAB-4.jpg

数週間~数カ月単位で占有できるプロジェクト用スペース。チームが顔を突き合わせて作業したい時に。

wsNAB-5.jpg

オフィス全景。天井の仕上げがなく、コンクリートがむき出しの状態。内装はいたって簡素だ。集約移転でスペース削減が行われていることもあり、一般的なオフィスに比べてもかなりのコストダウンが図られている。

wsNAB-6.jpg

2階の来訪者用ミーティングスペース。個室をランダムに並べることでそれぞれの独立性を保ち、隙間にはアルコーブを設けオープンなミーティングもできるようになっている。

ビジネスの効率を上げる多様なワークスペース

 2013年に複数拠点を集約してできたこの新オフィスでは、各スペースに作業時間の目安を設け、チェンジマネジメントを円滑に進めるための一工夫を凝らした。ロング(3時間以上)、ショート(1~3時間)、ドロップイン(1時間以内)の3段階のセッティングである。たとえば、キッチン脇で社員たちが談笑するベンチは「1時間以内」の使用が推奨されるという具合。

「わかりやすく表示されているわけではないのですが、働き方と場所がマッチしていない社員がいれば、その都度指導します。新しい環境で働くためには、社員教育は欠かせません。社員たちが、すぐ適応できると想定してはいけない。チェンジマネジメントは常に進行中のトピックです」(マクモラン氏)

 特筆すべきは、RTWを導入しながらも、「チームのための空間づくり」が各所で意識されている点だ。

 各フロアに全8カ所ある「ハブ」と呼ばれるスペースは、チームが集う場所という位置付け。中心部にあるソファ席でミーティングをし、掲示板でチーム内のプロジェクトの進捗状況を共有する。

 また長期にわたるプロジェクトがあれば数週間~数カ月単位で占有できる部屋を、全フロアに確保した。「オフィスのどこで働いてもよいといっても人は本来、自分の場所が欲しい生き物」とマクモラン氏は見る。意図的に「チームが必要とする場所」を提供することで、個人の自由なワークスタイルを推し進めつつ、チームワークを維持している、というわけだ。

wsNAB-7.jpg

パブリックスペースに設置されたコワーキングスペース「ヴィレッジ」。同銀行の顧客であれば、簡単な審査のみで使用可能。新しい融資の形としてコミュニティとの関係を深めている。

wsNAB-8.jpg

(左)集中ブース。1人こもって仕事をしたい時にはこうしたスペースを利用する。(右)オフィスの至るところに小さなキッチンスペースが配されている。

wsNAB-9.jpg

最上階のカフェテリアスペース。オフィス内の各所に「三角形」をモチーフとした造形が見られるのは、敷地そのものが三角形であることに由来する。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市首相、応援演説で円安メリットに言及 米関税のバ

ワールド

米政府機関の一部が閉鎖、短期間の公算 予算案の下院

ビジネス

中国1月製造業PMIが50割れ、非製造業は22年1

ワールド

トランプ氏、労働統計局長にベテランエコノミスト指名
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    「着てない妻」をSNSに...ベッカム長男の豪遊投稿に…
  • 6
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 7
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 10
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 6
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 7
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 8
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 9
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中