最新記事

事件

フロリダ乱射事件、FBIが2度聴取したマディーン容疑者の「素顔」

2016年6月14日(火)19時48分

6月12日、米フロリダ州で銃撃事件を起こしたオマル・マティーン容疑者(写真)の「危険信号」を、当局や勤務先の警備会社が見逃していた可能性がある。写真は同容疑者のソーシャルメディア・アカウントから(2016年 ロイター/Omar Mateen via Myspace/Handout via REUTERS)

 米フロリダ州オーランドのナイトクラブで銃撃事件を起こしたオマル・マティーン容疑者(29)の高校卒業アルバムに掲載されている写真はほとんど目立たない。

 しかし高校時代のフットボール選手から、米史上最悪となる乱射事件の容疑者へと至る変貌は、当局や勤務先の警備会社が、同容疑者のイスラム過激派に対する共感の深さについて「危険信号」を見逃していた可能性を示唆している。また、米国政府が国民の過激化を防ぐ明確な戦略を持っているかどうかについても疑問を投げかけている。

 拳銃と半自動ライフル銃AR-15を乱射し、死亡者50人・負傷者53人を出した同事件に及んだマティーン容疑者の犯行動機は明らかになっていない。同容疑者は乱射した後、人質を取って立てこもり、特殊機動隊との銃撃戦で射殺された。負傷者の多くは危篤状態にある。

 事件現場から約195キロ離れたフロリダ州南東部フォートピアスにあり、マティーン容疑者が10年近く通っていたモスク(イスラム教礼拝堂)のイマーム(モスクの集団礼拝の指導者)は、同容疑者について、他の人とはほとんど交流しない、穏やかな話し方をする普通の礼拝者だったと表現した。

 「ほとんど友人がいなかった。夜に幼い息子と礼拝に来ていた」。同モスクを率いるサイド・シャフィーク・ラーマン氏はロイターに対し、こう語った。

 同氏によれば、マティーン容疑者から同性愛者に対する懸念について話をされたことはないという。

 マティーン容疑者はニューヨークで、アフガニスタン移民の子供として生まれたが、人生の大半をフロリダ州で過ごし、最近まで住んでいたフォートピアスのマンションから車で20分ほどの小さな町、スチュアートにある高校に通った。

 クラスメートの1人は、同容疑者について、フットボールをする典型的なティーンエージャーだと語る。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英国債と英ポンドが急落、年内利上げを織り込み直す

ワールド

ベルギーのシナゴーグで爆発、負傷者なし 反ユダヤ主

ワールド

NATO、北極圏演習を開始 2万5000人参加

ワールド

焦点:広がるドローンやミサイルの脅威、旅客機パイロ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 5
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 10
    最後のプリンスが「復活」する日
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中