最新記事

アジア

日印首脳会談、新幹線方式を正式決定 安保や原子力でも関係強化

モディ首相「今回の計画はインドの鉄道に革命をもたらし、経済改革の原動力にもなるだろう」

2015年12月14日(月)07時43分

12月12日、インド初の高速鉄道計画をめぐり、日本の新幹線方式が採用されることが正式に決まった。写真は握手を交わす安倍首相とインドのモディ首相。ニューデリーで撮影(2015年 ロイター/Adnan Abidi)

 インド初の高速鉄道計画をめぐり、日本の新幹線方式が採用されることが正式に決まった。安倍晋三首相の訪印中の12日に両国が発表した。日本は120億ドル相当の借款を供与する。

 新幹線方式の採用が決まったのはインドの金融センターであるムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道。ジャイシャンカル印外務次官によると、日本が提供する借款は利率が0.1%、償還期間が50年で「非常に譲歩的な」内容となった。

 インドのモディ首相は「今回の計画はインドの鉄道に革命をもたらし、将来的にインドにおける移動のスピードアップにつながる。インドの経済改革の原動力にもなるだろう」と述べた。

 両国は安保分野では、防衛装備品・技術移転協定と情報保護協定に署名。両政府が協議してきた、海上自衛隊の救難飛行艇「US2」のインド輸出については、首脳会談で協議されたものの「課題が残っている」(ジャイシャンカル印外務次官)という。

 また、両国は原子力協定の締結で原則合意。署名に関するスケジュールについては明らかにされなかった。

[ニューデリー 12日 ロイター]

120x28 Reuters.gif
Copyright (C) 2015トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

関税交渉で来週早々に訪米、きょうは協議してない=赤

ワールド

アングル:アルゼンチン最高裁の地下にナチス資料、よ

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人口学者...経済への影響は「制裁よりも深刻」
  • 2
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞の遺伝子に火を点ける「プルアップ」とは何か?
  • 3
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サンリオ「創業者の孫」が見せた圧倒的な実力とは?
  • 4
    約558億円で「過去の自分」を取り戻す...テイラー・…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 7
    日本では「戦争が終わって80年」...来日して35年目の…
  • 8
    ドクイトグモに噛まれた女性、顔全体に「恐ろしい症…
  • 9
    【クイズ】世界で1番売れている「日本の漫画」はどれ…
  • 10
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウ…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 4
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 5
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 6
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 7
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中