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中東和平

中東和平交渉はコッソリやれ

2010年9月3日(金)17時41分
ダン・エフロン(ワシントン支局)

パレスチナが極秘交渉に応じない理由

 パレスチナはこれまでに何度もネタニヤフの提案を拒んできた、とこの高官は言う。あるパレスチナ当局者もこの点には同意しており、それはアッバスがネタニヤフに根強い不信感を抱いているからだと語った。極秘交渉の場合、そこでの会話を証明する第三者もいなければ、約束の実現を迫るような公式文書も存在しない。そのため、相手を信頼できるかどうかが最も重要になる。

 ネタニヤフが公式であれ非公式であれ交渉を進めようとするのは、米政府からの圧力をかわすため----アッバスはそう考えている。アッバスの側近によると、彼が今回の直接交渉に同意したのは、ネタニヤフが信用ならない人物であることが交渉によって露呈すると信じているからだ。

 それには、アメリカが見ている前で話し合いを行い、イスラエルとパレスチナの双方が定期的に交渉の進展を報告する公式会談のほうが都合がいい。ネタニヤフの誠意を疑っている以上、アッバスにとってイスラエルとの極秘交渉には何のメリットもない。

 つまり、イスラエルとパレスチナが理想とする交渉の場はまったく違う。この違いを乗り越えて状況を改善するために米政府ができるのは、両者がリークを最小限に抑え、スタンドプレーに走らないよう忠告することだ。

 だが多くのイスラエル人、パレスチナ人はこう自問するだろう----政治的パフォーマンスができないなら、何のために会談なんてするんだ?

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