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実は演説下手だったオバマの言語流出

2010年7月21日(水)16時06分
ジョージ・ウィル(本誌コラムニスト)

 マサチューセッツ州連邦上院議員補欠選挙で敗れた民主党候補、民主党のペンシルベニア州予備選でオバマからの支援を受けて負けた候補者、ニュージャージーやバージニアの州知事選挙で負けた民主党候補──医療保険改革に足を引っ張られて敗北を喫した面々だ。彼らをホワイトハウスに送り込んで「現代の雄弁家」に忠告させるといい。(中毒になっている)演説の量とその効果が反比例の関係になっていますよ、と。

 やればやるほど効果が薄くなるオバマの演説は「収穫逓減の法則」に従っているようだ。下手で過剰なレトリックに、国民は辟易としているのだろう。不適切な言葉の絶え間ない激流は、止まらない原油流出そのもの。さらにはオバマと民主党のとどまるところを知らない財政支出にそっくりだ。

 民主党の財政政策に計画性がないように、オバマのコミュニケーション戦略に沈黙は存在しない。財政計画がないとは「政策の優先順位も規律もない」ということ。これをオバマのコミュニケーション戦略に当てはめると「沈黙がない」とは、国民の前で絶え間なく説教を垂れ流し、政策の優先順位は眼中にないということだ。 

[2010年6月30日号掲載]

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