使っていたら変更を! 「使用頻度の高いパスワード」ランキング...リスクを下げる「5つのルール」
America’s Most Common Passwords Revealed—and It’s Bad News for Boomers
世界的に共通する脆弱なパスワードの特徴
この傾向はアメリカ国内にとどまらない。調査では、世界中のすべての世代においてパスワードの安全性が一様に低いことが分かっている。世代間によっても大きな差は見られず、むしろ脆弱性には大きな共通性があった。例えば「12345」と「123456」は、あらゆる年代で上位にランクインしている。
年配の世代ではパスワードに自身の名前を使用する傾向が見られた一方で、若い世代では「1234567890」や「skibidi(ヤバい、イケてるといった意味のスラング)」などの文字列を使う傾向が強かった。
数字を並べた単純なパターンは、世代・国を問わず上位に入っており、アメリカを含む多くの国で「12345」から「1234567890」までの連番や「qwerty123(キーボードの並び順)」などの弱いパスワードが多く見られた。
昨年と比較すると、記号を含んだパスワードの使用が増加しているという特徴がある。今年のランキングでは記号が使われたパスワードが32種類ランクインしており、昨年の6種類から大幅に増加した。とはいえ、多くは「P@ssw0rd」「Admin@123」、「Abcd@1234」など、複雑とは言えないものだった。
今回の結果について、NordPassのプロダクト責任者であるカロリス・アルバチャウスカスは本誌の取材に対して次のように語っている。「パスワードの問題点は、『辞書攻撃』と呼ばれる手法で簡単に解読される、あるいは推測されることにある。これは、よく使われる単語やその単純な変化形を試す方法だ」
NordPassは以前から、世界で最もよく使われているパスワードのランキングを毎年公開し、その使用を避けるよう呼びかけてきた。しかし今回の調査結果が示すように、「123456」や「qwerty」といったパスワードは依然として驚くほど広く使われ続けている。





