最新記事
宇宙

さわれるロケット部品、前澤氏搭乗のソユーズ宇宙船...「深宇宙展」で体感する「宇宙開発の軌跡とこれから」

2025年8月25日(月)20時15分
茜 灯里(作家・科学ジャーナリスト)
火星ツアー

大画面映像で火星ツアーを体験できる(7月11日・日本科学未来館 筆者撮影)

<特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyondでは、「これまでの宇宙開発」と「この先の宇宙開発」への理解を深められる。その見どころを紹介する>

近年は毎年のようにISS(国際宇宙ステーション)に日本人宇宙飛行士が訪れ、宇宙環境を活用した実験や観測で成果を上げています。さらに日本の技術は、無人探査機のピンポイント月面着陸や「はやぶさ2」などの小惑星探査で世界をリードしています。

宇宙開発の次なる目標は、有人月面探査の再開や火星探査と期待されています。けれど、人類の月面着陸は1972年のアポロ17号を最後に止まっていたり、アメリカのトランプ政権はNASAの予算削減を提案したりで、専門家でない私たちには「本当に人類が月や火星に行けるのか」「実現できるとしたらいつなのか」「宇宙関連の技術はどこまで進んでいるのか」などについての答えはイメージしづらいものです。

東京・お台場の日本科学未来館で開催中(9月28日まで)の「『深宇宙展~人類はどこへ向かうのか』To the Moon and Beyond」は、そんな疑問のいくつかが解決する展示かもしれません。

newsweekjp20250825042612.jpg

特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyondメインビジュアル

JAXA(宇宙航空研究開発機構)や国立天文台も協力し、ロケットや人工衛星の模型や最新天文学について解説したこの特別展。「これまでの宇宙開発からこの先の宇宙開発へ」の理解を深めるための見どころをいくつか紹介します。

◇ ◇ ◇

「深宇宙展」のチラシの裏面には、この展示のハイライトが6つ紹介されています。①半世紀ぶりの有人月面探査「アルテミス計画」関連展示、②「はやぶさ」「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星の粒子、③「H3ロケット」の最先端部(フェアリング)の実物大模型、④さわれる本物のロケットの部品、⑤大画面映像で体験する火星&深宇宙ツアー、⑥前澤友作さんが搭乗したソユーズ宇宙船帰還モジュールの実機、です。

これら6つのポイントの中で、実際に展示を見た筆者に印象深く残っているものの1つが「さわれるロケットの部品」です。ケースの下の穴から押し上げることができる部品では、想像以上の軽さに驚きました。燃料の節約のためにテクノロジーの粋を極めて軽量化しているロケット技術の最先端が体感できます。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、米国のイラン介入に備え厳戒態勢=関係筋

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ドローン飛来で韓国に調査要求

ワールド

米ミネアポリスで数万人デモ、移民当局職員による女性

ワールド

米、来週にもベネズエラ制裁さらに解除=ベセント氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 10
    決死の嘘が救ったクリムトの肖像画 ──ナチスの迫害を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中