トランプやマスクが目指す「人類の火星到達」の本当の実現度...彼らが見落とす宇宙旅行の「現実」とは?

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2025年5月15日(木)17時10分
ジョシュア・レット・ミラー(本誌調査報道担当)

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ISS滞在が長引いていた2人を含む4人の飛行士を乗せて3月18日に帰還するクルードラゴン KEEGAN BARBERーNASA/GETTY IMAGES

「イーロン・マスクは自分の動機がSF小説レベルであることを隠そうとしない。人類は地球にいれば滅びるだけだから、『多惑星種』にならなければならない、その移住先として有力なのが火星だというのが彼の考え方だ。この悠長なSF的発想を基に、マスクは火星に行こうとしている。だがそんな話に乗る人間は少なく、政府は巨額の支出を承認しないだろう」


運動不足や放射線被曝も問題

月面および火星探査において「次なる偉大な飛躍」を実現するため、NASAはスペースXなどのパートナーと連携して地球低軌道に経済圏を構築していると、NASAのシェリル・ワーナー広報担当は本誌に対して述べた。

「これまでにNASAは150億ドル以上を投じてスペースXと多数の契約を結び、ISSへの商業補給サービス、ISS・地球間の乗組員輸送サービス、科学目的のロケット打ち上げ、アルテミス計画の下で月面探査に向かう有人ロケットの着陸システム開発などを進めてきた」

一方航空最大手のボーイングは、NASAが開発・運用する2段式の巨大打ち上げロケット、スペース・ローンチ・システムの1段目「コア・ステージ」を製造。公式ウェブサイトでは人類の火星到着予定を「2035年」とうたう。

だが実際にはスケジュールの遅れとコスト超過に苦しみ、2月初旬にはアルテミス計画の見直しのため、スペース・ローンチ・システム部門から最大400人の人員削減を行う可能性があると発表した。これにより、月面探査再開の実現自体に疑問が投げかけられている。

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