安心な水にアクセスできる「当たり前」を「移動する浄水場」で支える...キッツが挑む水供給の未来
取り組みは世界にも広がる
キッツは2002年に製品開発とソリューション提案を開始して以来、小規模施設への導入、災害時の応急給水対応、防災備品としての整備など、多面的な展開を進めてきた。
2023年には、一般社団法人災害時緊急支援プラットホーム(PEAD)と協定を結び、アクアレスキューと携帯浄水器の災害時提供体制を構築。
同年には循環式トイレを開発し、下水道未整備地域での衛生支援にも乗り出した。
キッツの取り組みは国内にとどまらず、現在、東南アジアでも拡大中だ。水道水が飲用に適さない国や地域で、安全な飲料水を供給する装置を提供。これにより、ペットボトルなどの使い捨て容器の使用削減にもつながり、プラスチック廃棄物の抑制にも貢献している。
こうした国際展開は、同社の環境負荷低減への取り組みと連動しており、持続可能な水利用モデルの構築に寄与している。
この取り組みの責任者である環境ソリューションビジネスユニットの小林利章ビジネスユニット長は、「社会からの要請に応えることは、私たちにとって市場を超えた大きな成長機会になると捉えています」と語る。現場で得た住民の感謝の言葉や笑顔が、同社にとって最大の成果であり、今後の取り組みの原動力となっている。
しかし、山間部の水道施設では、依然として導入コストや維持管理の課題が大きく立ちはだかる。キッツはこの課題に真正面から向き合い、さらなる製品改良やレンタル機材の柔軟運用、運用支援体制の強化を今も進めている。
水道の届かない場所へも、災害で断たれた生活にも、安心できる水を届けることで「世の中の当たり前を確実に支え続ける」。キッツがその使命を忘れない限り、世界で水が供給されない地域は確実に減っていくだろう。
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