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沖縄・那覇のスイーツショップ「newQ」...人気商品のタルト、実は「サステナブル観光」を推し進める一品

2023年12月5日(火)10時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
石垣島産のティダパインを使用した「ニューキュータルト」

石垣島産のティダパインを使用した「ニューキュータルト」

<「沖縄らしい新定番を届ける」をコンセプトにしたスイーツショップの「newQ(ニューキュー)」。お菓子メーカーである寿製菓株式会社が手がける同店では、環境保護や地域産業の発展、文化の継承を重視し、沖縄県における「サステナブル観光」の発展に寄与している>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇
  

環境に配慮して栽培された希少な「ティダパイン」を使用

「サステナブル観光」とは、「環境保護」「文化と地域社会の尊重」「経済的な発展」の3点を重視しながら、持続可能な観光を実現する取り組みだ。観光業が主体の沖縄県では、サステナブル観光によって、観光業による経済的な発展だけでなく、環境や文化を守り持続的な社会を作ることが、昨今の大きなテーマとなっている。

鳥取県のお菓子メーカーである寿製菓株式会社は、2022年7月に「沖縄らしい新定番を届ける」をコンセプトにしたスイーツショップ「newQ(ニューキュー)」を、沖縄県・那覇市にある那覇国際通り商店街に開店した。全国各地の文化や伝統を、地域ブランドとしてお菓子の形で地域から全国に発信してきた知見を活かし、沖縄におけるサステナブル観光の発展に貢献するためだ。

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「沖縄らしい新定番を届ける」をコンセプトにしたスイーツショップ「newQ」

newQでは、沖縄県産の「ティダパイン」や黒糖を使ったプレミアムスイーツを販売している。使用するパイナップルは全て、石垣島産の「當銘(とうめ)さんのティダパイン」。「パイン作りの巧」といわれる農家の當銘敏秀さんが8年以上かけて作り上げた、上品な甘さが特長の新品種のパインだ。国産パイン生産量日本一を誇る沖縄でも、當銘さんしか作ることができない希少なものとなっている。

ティダパインは、赤土が海へ流出しないよう、植え方を工夫した栽培方法で収穫される。赤土の流出は海洋の生態系に影響を及ぼすと言われており、近年沖縄では大きな問題となっているため、ティダパインを使用することは環境保護にも繋がっているのだ。

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