最新記事
SDGsパートナー

「美しい琵琶湖を未来に紡ぐ」美容業界からJINENが投じる水質改善対策への一手

2023年12月11日(月)10時28分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
JINEN

近畿の水がめ「琵琶湖」。水源としてだけでなく、雄大な景観と古来の史跡を残す日本最大の湖はいわば地域の母なる存在だ john901-shutterstock

<日々使うシャンプーや石けんから環境のことを考えよう。人にも環境にも優しい成分で、購入することが地域の環境保全にも役立つ商品を販売する>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや製品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えのもと、ニューズウィーク日本版はこの春、「SDGsアワード」を立ち上げました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


滋賀県は1970年代後半から琵琶湖の水質を守る運動が展開されるなど、環境保全意識の高い地域として知られる。株式会社JINENは、そのバトンを受け継ぎ、次世代につなげていく活動の一環として、「美しいびわ湖全身石けんシャンプー」を開発した。

環境を汚染しない天然由来の成分のみでできたオリジナルシャンプー

滋賀県では1970年代後半、琵琶湖の淡水赤潮の発生を機に、主婦層を中心に合成洗剤に代えて粉石けんを使おうという「石けん運動」が県内全域で展開された。それを受けて、県では1980年、りんを含んだ合成洗剤の販売・使用・贈答の禁止や工場排水を規制する条例を策定している。

1981年には、7月1日が「びわ湖の日」に定められた。以来毎年、県民が琵琶湖への思いを共有して環境を守る取り組みをする日になっており、琵琶湖岸や河川、道路などの清掃活動が行われている。

そんな滋賀県で美容サロン、マツエクサロン、医療ウイッグサロンなどを展開する株式会社JINENは、開業以来、「石けん運動」のバトンを受け継いで次世代につなげていくサステナブルな活動ができないかと考えてきた。

たとえば、サロンでカットした髪をウイッグの材料とするプロジェクトや、使用済みヘアカラー剤のリサイクルには継続的に参加してきた。そして2022年1月、満を持して自社オリジナル商品「美しいびわ湖全身石けんシャンプー」を発売した。

image2.jpg

頭から体まで全身を洗える石けんシャンプーで、髪によし、身体によし、環境によしの「三方よし」を掲げる

「美しいびわ湖全身石けんシャンプー」は、保湿力が高く、敏感肌や乾燥肌でも安心して使え、スッキリとした洗い上がりが実感できる。地元滋賀県産を中心にした天然由来の成分のみでできており、そのまま排水しても環境を汚染しない。そのことが評価され、環境省アンバサダー主催『サステナブルコスメアワード2022』の審査員賞を地方創生部門で受賞した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

旧ソ連モルドバ、EU加盟巡り10月国民投票 大統領

ワールド

米のウクライナ支援債発行、国際法に整合的であるべき

ワールド

中ロ声明「核汚染水」との言及、事実に反し大変遺憾=

ビジネス

年内のEV購入検討する米消費者、前年から減少=調査
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇跡とは程遠い偉業

  • 4

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、…

  • 5

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 6

    アメリカはどうでもよい...弾薬の供与停止も「進撃の…

  • 7

    共同親権法制を実施するうえでの2つの留意点

  • 8

    半分しか当たらない北朝鮮ミサイル、ロシアに供与と…

  • 9

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 10

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中