「甘いもので脳が冴える」は大間違い――血糖値スパイクが招く脳劣化

2026年2月17日(火)17時36分
牧田 善二 (AGE牧田クリニック院長*PRESIDENT Onlineからの転載)

血糖値スパイクの発症に年齢は関係ない

若いからといって安心はできません。20代や30代であっても、食後血糖値を長時間追っていくと、低血糖を起こしている事例がいくつか見られます。

つまり、あなたが何歳であっても、どれほど自分の健康には自信を持っているとしても、糖をたくさん摂れば、知らぬ間に血糖値におかしな変動が起きかねないということ。それはすなわち、脳の劣化を進めてしまうということなのです。


なお、こうした血糖値スパイクの繰り返しは、脳のみならず全身をボロボロにします。血糖値が高い状態は、凶悪物質AGE(※1)を量産してしまうからです。

軽い気持ちでブドウ糖サプリを摂取しない

ブドウ糖負荷試験は、糖尿病の疑いがある人に正確な診断を下すためのもので、明らかに糖尿病であることがわかっている患者さんに対して行ってはなりません。

というのも、空腹時血糖値が150を超えているような人や、食後血糖値が250を超えているような人が、75グラムという大量のブドウ糖を摂れば、血糖値が極端に高くなり昏倒するなどの危険性があるからです。

要するに、糖質摂取を軽く考えてはいけないということです。

今はドラッグストアやネットショップで、ブドウ糖のサプリメントやタブレットが簡単に手に入ります。そうした商品の売り文句として、「脳に働く」「すぐに効く」「くちどけが良い」などという言葉がよく用いられています。

どの言葉も「ウソ」ではないかもしれません。しかし、「だからおすすめ」とは断じて認められません。

脳には悪い意味で働きかけるでしょう。一瞬スキッと冴えた気にさせて、その後に集中力や思考力が落ちていくという意味において。

(※1)AGEとは「終末糖化産物」という糖とタンパク質が結びついてできる物質。血管をボロボロにし、脳の機能低下はもちろん全身の老化を加速させる。

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