「甘いもので脳が冴える」は大間違い――血糖値スパイクが招く脳劣化

2026年2月17日(火)17時36分
牧田 善二 (AGE牧田クリニック院長*PRESIDENT Onlineからの転載)

「ブドウ糖がないと頭が働かない」は糖質中毒

ブドウ糖100パーセントですから、あっという間に小腸から血液中に吸収され、すぐに効きます。くちどけが良ければなおさら、その吸収は早いでしょう。では、それは望ましいことなのでしょうか。

食事に含まれる糖質のように噛んで胃で消化して......という作業を経ず、ブドウ糖そのものを口にすることが「効率の良い賢い方法」だと思ったら、とんでもない間違いです。


受験期の子どもに、「善かれ」と思ってブドウ糖を与えている親がいますが、すぐに中止しましょう。もし、「ブドウ糖がないと頭が働かない」と子どもが言うなら、それは糖質中毒に陥っている可能性大です。

もちろん、大人でも同様。頭脳労働をしているからとブドウ糖サプリを摂れば、頭脳の働きが悪くなります。

間違った飲料を選ぶとバカを見る

ブドウ糖のサプリメントやタブレット以外にも、「脳のために絶対に摂らないほうがいい」というものがいくつかあります。

その筆頭が「液体の糖質」。なかでも、コーラなどの清涼飲料水です。

基本的に清涼飲料水は、水に砂糖を溶かし、香料や色素を加えただけの代物です。脳にも全身の健康にもマイナスでしかないのに、お金を支払ってまで飲んでしまうのは、糖質中毒になっているからだと気づいてください。

甘味のついた缶コーヒーも要注意です。仕事中に眠くなると缶コーヒーを飲むという人もいるでしょう。しかし、血糖値スパイクを起こし、低血糖による眠気に襲われてしまうので、まったくの逆効果です。

缶コーヒーには、「微糖」「甘さ控えめ」など、あたかも糖質量が少ないかのようにうたっている商品がありますが、実際に調べてみると、そうした商品のほうが糖質含有量が多かったりします。飲むならブラックタイプに限りましょう。

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