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「甘いもので脳が冴える」は大間違い――血糖値スパイクが招く脳劣化

2026年2月17日(火)17時36分
牧田 善二 (AGE牧田クリニック院長*PRESIDENT Onlineからの転載)
「甘いもので脳が冴える」は大間違い――血糖値スパイクが招く脳劣化

Pixel-Shot -shutterstock-

<ブドウ糖がないと頭が働かない――そう感じるなら要注意だ。血糖値の急上昇と急降下を繰り返す「血糖値スパイク」は、脳の機能を静かに蝕む>

血糖値の急上昇・急降下による脳への悪影響を防ぐにはどうすればいいか。医師の牧田善二さんは「ブドウ糖がないと頭が働かないと感じるなら、それは糖質中毒に陥っている可能性が高い。それ以外にも、『脳のために絶対に摂らないほうがいい』というものがいくつかある。その筆頭が、液体の糖質だ」という――。

※本稿は、牧田善二『糖が脳を破壊する』(SB新書)の一部を再編集したものです。

空腹時には血糖値が低くても、食後に大きく上がる

糖の摂取がどうして脳劣化を招くのか理解していただくために、ここで「血糖値」について基本的なことを説明させてください。

よく知られているように、「糖尿病」とは血糖値が高くなる疾患です。


糖尿病に罹っていないか調べるために、一般的な健康診断で定着しているのが「空腹時血糖値」の検査です。空腹時血糖値が100未満は正常、100~109が正常高値(要注意)、110~125が境界型(グレーゾーン)、126以上あれば糖尿病が強く疑われます。

しかし、この検査はあまりあてになりません。というのも、空腹時には血糖値が低くても、食後に大きく上がる人が多くいて、それは見逃されてしまうからです。

そこで、「ヘモグロビンA1c」という数値を参考にします。これは、ここ1~2カ月の血糖値が、どのくらいで推移したかを示すもので、空腹時血糖値より信頼がおけます。

ただ、それでも完璧ではありません。私たちの血糖値が最も上がるのは、食べてすぐから2時間後くらいまで。その「食後血糖値」を把握することが重要なのですが、それを一般的な健康診断で測定するのは現実的ではありません。

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