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疲れが抜けない人ほど「丁寧」をやめている―禅が教える疲れない休息術

2026年1月27日(火)11時57分
枡野 俊明 (曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー*PRESIDENT Onlineからの転載 )
疲れが抜けない人ほど「丁寧」をやめている―禅が教える疲れない休息術

Gorodenkoff -shutterstock-

<心身を健やかに保つにはどうすればいいか。禅僧の枡野俊明さんは「『身業(身体)』『口業(言語)』『意業(心)』という『三業』を整えると、ムダな疲れが生じることがなくなり、心身ともに健やかな状態をキープできる」という――>

※本稿は、枡野俊明『疲れない心をつくる休息の作法』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

たとえば坐禅――日常の"しがらみ"から離れる


「禅的生活」は、

心身を休める知恵の宝庫です。

現代人の生活は忙しない――心身の疲れの大きな原因は、この一事に尽きます。

ですから休息が必要なのですが、なにもわざわざ長期間の休暇を取ったり、休む時間を大幅に増やしたりする必要はありません。


毎日の暮らしのなかに、ほんのひと工夫を加えるだけで、忙しさから離れて、心身を休ませることができます。

禅的生活には、そんな「心身を休める知恵」がたくさん詰まっています。

その最たるものが、「坐禅」です。

坐禅というのは、日本の曹洞宗の開祖である道元禅師が、すべての人に実践を勧めている行法。中国から日本に帰国して初めて著した『普勧坐禅儀』という本のなかに、坐禅の心得を説いたこんな言葉が出てきます。

「諸縁を放捨し、万事を休息して、善悪を思わず、是非を管すること莫れ」

意訳しますと――。

「やらなくてはいけないことは、たくさんあるでしょう。
気にかかることも、いろいろあるでしょう。
善悪をわきまえるのが難しく、悩むことも多いでしょう。
そういった日常のしがらみの一切合切から、ちょっと離れなさい」

坐禅をするときには、そんなふうにして心身の活動を"一時停止"させることが重要だと、この言葉は教えてくれます。

ようするに、坐禅をすることは、そのまま心身の休息でもある、ということです。

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