70代からの人生を変える「5つの寿命」──鍵は「定年後、その後」にある
80歳以降は「老年的超越期」
80歳以降はどうか。たとえば人生を8つの時期に分類した発達心理学者のエリク・H・エリクソンは、80~90歳を「老年的超越期」と定義している。
他人との競争が終わり、自分を見つめる時間ができる。叡智が備わるようになり、今までの経験を他者に与えることができるようになる。加えて死の恐怖を乗り越え、人生を振り返ることができるのはこの時期であるという。
実際に80歳を超えた人がこのような境地に至ることは簡単ではないと思われるが、ライフサイクルの最後にそのような期間があると提唱しているところには心惹かれる。
実際に話を聞いていても、80歳を超えた高齢の人が、「○○がありがたい」「○○にお世話になった」「おかげさまで」という言葉を多用して常に満足げな表情をしている姿に出会うことがある。エリクソンのいう「老年的超越期」とはこういう境地かもしれない。
人間の生涯を大きな流れとして捉えるうえで、ライフサイクルの考え方は一定の意味を持つ。ただし現代の生活にそのまま当てはめることはできない。ひとつの指標として参考にし、後は自分で考えていく必要がある。
「まだ次がある」と思うかどうか
何歳でどのような発達段階に達するかは、当然大きな個人差がある。こだわりすぎるのはよくないだろうが、年を重ねる目安として考慮することには意味があるのではないだろうか。
現役を引退した人に『論語』の説くライフサイクルやインドの「四住期」についての感想やコメントを求めると、次の2点を感じることが多い。
ひとつは、『論語』について、「人は成長していく」という前提での感想やコメントを述べる人が少なくない。たとえば、「四十にして惑わず」を聞いて、自分がそこまで成長していない至らなさを嘆くといったことだ。本来は、年代に応じた生き方の議論だが、彼らは成長、発展、向上的な意識で解釈している。
もうひとつ、取材していて感じるのは、その人が「次がある」と意識して捉えているかどうかという点である。
特に「定年後、その後」の年代の人に話を聴いていて、意欲が衰えていて「このまま終わる」という姿勢なのか、これからも楽しいことに出会えて「まだ次がある」と考えているのかは、大きなポイントであると感じる。
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