日経平均の最高値更新から見える、日本株市場の特殊さと「物足りない」と言わざるを得ない理由
「持つべき資産」に向けて
バブル崩壊後の日本株の低迷期において、日本株は、投資家にとって「持つ必要がない資産」、もっと厳しく言えば「持ってはいけない資産」でした。
現在は、デフレからの脱却などの好材料も見られ、「持ってもいい資産」に格上げされたかもしれませんが、アメリカ株のように、資産形成に欠かせない「持たなければならない資産」にはなっていないと思います。
日本では、天然資源が乏しくエネルギー産業はほとんど存在しませんし、経済の血液といわれる金融機関で真のグローバル企業も存在しないなど、成長する業種のバラツキが大きいことが問題です。
ただ、最も大きな問題は、やはり「少子高齢化」による低成長経済でしょう。この問題を解決できなければ、長期的にアメリカ株を上回る、あるいは、それに近いリターンを日本株から稼ぎ出すのは難しい、という結論しか出てきません。
もちろん、個別の日本企業で魅力的な投資先は存在します。しかしながら、日本株市場全体としては、依然として投資対象としては物足りない存在と言わざるを得ません。
[執筆者]
朋川雅紀(ともかわ・まさき)
大手信託銀行やグローバル展開するアメリカ系資産運用会社等で、30年以上にわたり資産運用業務に従事。株式ファンドマネージャーとして、年金基金や投資信託の運用にあたる。その経験を生かし、株価サイクル分析と業種・銘柄分析を融合させた独自の投資スタイルを確立。現在は投資信託のファンドマネージャーを務めるかたわら、個人投資家の教育・育成にも精力的に取り組んでいる。ニューヨーク駐在経験があり、特にアメリカ株式投資に強み。慶応義塾大学経済学部卒業。海外MBAのほか、国際的な投資プロフェッショナル資格であるCFA協会認定証券アナリストを取得。著書に『みんなが勝てる株式投資』(パンローリング)がある。

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