「婚約者のアソコ」に言及...テイラー・スウィフト最新アルバムは、下手な「下半身ジョーク」が悪目立ち?

A Masterpiece of Cringe

2025年11月14日(金)18時49分
カール・ウィルソン(音楽評論家)

Taylor Swift - Eldest Daughter (Lyric Video)

5曲目の「エルデスト・ドーター(Eldest Daughter)」は「ファーザー・フィギュア」と同じぐらい楽しめる曲だが、「結婚なんて信じないって言ったけど、あれは嘘(When I said I don't believe in marriage
/ That was a lie)」という歌詞にはのけぞるくらい引いてしまった。

テイラー・スウィフトに結婚を信じていない時期があったなんて、あり得ない。現に彼女は2017年に、なぜかフットボールの用語を使ってこう言っていた。結婚は自分にとって常にエンドゲーム、つまり最終目標だと。


しばしの休養が必要?

さて、お待ちかねのタイトル曲は最後にある。途中はきつかったが、これはいい。

ここ数年の『フォークロア(folklore)』や『エヴァーモア(evermore)』、『トーチャード・ポエッツ』でも見られた架空/実在の人物に言及した曲で、今回はキティという名のラスベガスの老ショーガールを歌っていて、これがスウィフト自身の未来を、ある意味、暗示している。

Taylor Swift - The Life of a Showgirl (Feat. Sabrina Carpenter) (Lyric Video)


この曲でフィーチャーされたのはまだ26歳の歌姫サブリナ・カーペンター。ソロで歌うパートは抜群で、もちろん主役は35歳のスウィフトなのだが、ふとこんな疑問が浮かぶ。

次はカーペンターが主役を張るのだろうか、それともキティやパメラ・アンダーソンが昨年の映画で演じた中年ショーガールのように使い捨てられて終わるのだろうか?

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