選手の「まぶしさ抑制」と観客の「没入体験」を両立...新バスケアリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」が実現する「新しい観戦体験」とは
内覧会では、アルバルク東京が勝利した際に行われる特別演出が一足先に披露された。照明が一斉に切り替わり、アリーナ全体が真っ赤に染まる瞬間は圧巻だ。センターハングビジョンに映し出されるチームのマスコット「ルーク」と観客が一体となって勝利を分かち合う光景こそ10月までお預けだが、大迫力の演出は観戦のハイライトとなりそうだ。
この日は、パリ五輪で日本代表として戦ったテーブス海らアルバルク東京の3選手が取材に応じた。新しいアリーナの印象について、テーブスは「規模がすごくてずっと楽しみにしていた。早くここで試合したい」と述べ、今季キャプテンを務めるザック・バランスキーは「子供のようにワクワクしている。早く満員の前で試合をしたい」と語った。
周辺地域への経済効果も期待される。試合やイベントの開催日にはキッチンカーなどが設置され、それ以外の日にも足を運んで楽しく過ごせるスポットとなることが期待されている。
2026-27シーズンからはリーグのライバルチームであるサンロッカーズ渋谷も共同で本拠地として使用することが決まっており、年間60試合と日本で最も多くプロのバスケットボールの試合が開催されるアリーナとなる。
バスケットボール熱が高まる日本において、「TOYOTA ARENA TOKYO」がそのシンボル的存在として定着する日はそう遠くないかもしれない。