最新記事
エンタメ

多様性にこだわり続ける同性愛者・有色人種の「リアリティー番組の帝王」...大切にしている金言とは?

Reality Royalty

2025年6月6日(金)18時15分
ジャネー・ボールデン
リアリティー番組の帝王カルロス・キングには「神の声」が聞こえる

リアリティー番組の帝王カルロス・キングには「神の声」が聞こえる KENDRICK BEN BEAUTY

<いくつものリアリティー番組のヒットを送り出してきたカルロス・キング。番組制作にかける彼の哲学に迫る>

カルロス・キング(45)はリアリティー番組界で最も影響力のある人物の1人だ。自ら立ち上げたキングダム・レイン・エンターテインメント(KRE)を率いて話題性の高い番組をいくつも手がけ、今日のリアリティー番組隆盛の礎を築いてきた。

『リアル・ハウスワイブス・オブ・アトランタ』のプロデュースで頭角を現し、『ラブ&マリッジ』シリーズなど数々の番組をヒットさせてきたキングは、今やテレビ界で押しも押されもせぬ存在。抜群の構成力で視聴者を引き付ける一方、徹底して出演者の多様性にこだわる姿勢で異彩を放っている。

【動画】本誌に対して感謝を述べるキング


キングは黒人向けケーブル局ブラック・エンターテインメント・テレビジョン(BET)に誘われて大学を中退し、テレビの世界に飛び込んだ。2008年、『リアル・ハウスワイブス』シリーズの第3作となるアトランタ編のアソシエートプロデューサーに起用されて、チャンスをつかむ。

「私はあれでリアリティー番組に出会ったんだ」と、キングは本誌に語った。「あれがヒットして、まあトントン拍子で出世の階段を上がっていった。シーズン6では黒人として初のエグゼクティブプロデューサーになった」

このシリーズで十分すぎるほどの結果を出し、「やれることはやった」と感じた彼は、次のステップに進めという神の声を聞いた。リアリティー番組と言いながら、この世界には黒人の所有する制作会社が少なすぎないか、と。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

緩和の出口戦略含め、財政配慮で曲げることはない=内

ワールド

習首席が米へのレアアース輸出に合意、トランプ大統領

ビジネス

アングル:中国製電子たばこに関税直撃、米国への輸入

ワールド

日米関税協議、「一致点見いだせていない」と赤沢氏 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 2
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 3
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが、今どきの高齢女性の姿
  • 4
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 5
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「…
  • 6
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 7
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 5
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中