最新記事
LGBTQ+

「私はSNS中毒者だから...」反LGBT+の渦中、バドライト論争で反発を受けたトランス女性が新著で訴えたこと

Chronicling a Gender Journey

2025年4月2日(水)18時37分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
ディラン・マルバニー(Dylan Mulvaney)

ひどい状況に向き合わないといいことは生まれない、と思ったと言うマルバニー ROBIN L MARSHALLーFILMMAGIC/GETTY IMAGES

<SNSを中心にインフルエンサーとして活動するトランスジェンダーのディラン・マルバニーが、保守派の怒りを買ったバドライトの宣伝を巡る騒動を語った──(インタビュー)>

ソーシャルメディアのインフルエンサーでトランスジェンダーのディラン・マルバニー(Dylan Mulvaney)。

自身の性別移行を記録した動画シリーズ「女の子になって365日(365 Days of Girlhood)」で知られる彼女がビールのバドライトを宣伝する動画を投稿し、保守派の怒りを買ったのは2023年のこと。彼らはトランス女性と組んだバドライトを非難し、不買運動も起こした。

【動画】不買運動に発展した「バドライト」宣伝動画に、「生理用品で遊んでいる」と日本で炎上した動画も...マルバニーのTikTok動画を見る

「喜び以外のものをもたらすと分かっていたら、絶対にオファーを受けなかった」


彼女は新著『ペーパー・ドール──遅咲きの私からの手紙(Paper Doll: Notes from a Late Bloomer)』(米エイブラムズ社刊、未邦訳)に、その時の経験を書いている。「SNS活動でも人生でもとても応援されていると感じていたから、あのように顧客層の幅広いブランドと仕事をすることの重大さをあまり考えていなかった」

Paper Doll: Notes from a Late Bloomer

だが保守派の反発を生んだバドライト論争で注目を浴び、「エネルギーが湧いてきた。黙っている? なかったことにする? 違う!って。私の人生の歩み方はシェアすること。あいにく私は過剰にシェアするSNS中毒者なので、言わずにいられなかった」

新著やポッドキャスト、他のプロジェクトをこなしつつ、最終的な目標に焦点を合わせる。「今年、全ての決断は『それはブロードウェイのディーバになるのに役立つか』という問いに帰結する」と言うマルバニーに、本誌H・アラン・スコットが話を聞いた。

◇ ◇ ◇


──新著でバドライト論争を取り上げることがなぜ重要だったのか。

逃げ出して、もう関わらないほうがいいと直感した。でも、「このひどい状況に正面から向き合わないと、何もいいことは生まれない。心の傷も癒やせない」って思った。ようやくトンネルの先に光が見えてきたような気がする。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏 、 ホルムズ海峡に多くの国が軍艦派遣と

ビジネス

イラン情勢注視続く、FRB金利見通しも焦点=今週の

ワールド

イスラエル、レバノンと数日内に協議へ ヒズボラと戦

ワールド

北朝鮮の金総書記、多連装ロケット砲の発射訓練視察=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 6
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 7
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 10
    【銘柄】「日本マクドナルド」の株価が上場来高値...…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中