最新記事
映画

ボブ・ディランは不潔で嫌な奴、シャラメの演技は笑いもの...『名もなき者』でファンを辞めたくなる人続出?

Will Chalamet Fandom Survive?

2025年2月28日(金)14時38分
ヘザー・シュウィドル(スレート誌記者)

ティモシー・シャラメ演じるボブ・ディランのシルエット

©2025 SEARCHLIGHT PICTURES.

『名もなき者』は、予告編を見たときから嫌な予感がした。演技の出来とは関係ない。たとえシャラメがアカデミー賞級の名演技を見せても、私がドン引きし、ファンをやめる可能性はある。だが幸か不幸か、今回の演技はどちらのレベルにも達していなかった。

おぞましい爪の一件の後も、映画はミスを連発した。オースティン・バトラー(Austin Butler)は『エルヴィス(Elvis)』に主演して人気に火が付いたが、同じロックスターでもディランはプレスリーよりもクセが強い。


そして、シャラメが演じるディランはかなり性格が悪い。成功を後押ししてくれた恩人たちを嫌い、ファンを嫌い、コンサートでヒット曲をリクエストされれば腹を立てる。

嫌な奴が魅力的なキャラクターになれないわけではない。だが、シャラメのディランには面白みが足りない。

『レディ・バード(Lady Bird)』の嘘つきなクズ彼氏は最高だったが、ガールフレンドに何度頼まれてもゴミを出さず、テレビの前でぶつくさ文句ばかり言っているぐうたらミュージシャンはそこまで愛せない。

映画『レディ・バード』本編抜枠映像"Coffee Shop"


耳障りでわざとらしい中西部のアクセントも失笑もの。キャスト全員がリアルな演技を心がけている映画で、シャラメは『セサミストリート』に出てくるカエルのカーミットのようだ。

Kermit the Frog Sing Along | Rainbow Connection | The Muppets
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、主要中銀の金融政策決定控え

ビジネス

米国株式市場=続伸、旅行関連銘柄が高い FOMCに

ワールド

UAE、米主導のホルムズ護衛に参加の可能性 協議継

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、2月は1.8%上昇 インフレ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 8
    「目のやり場に困る...」グウィネス・パルトロウの「…
  • 9
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 10
    戦争反対から一変...湾岸諸国が望む「イランの脅威」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 8
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中